CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)でパース線を作りたいけれど、パース定規の使い方がよく分からない……。フリーハンドでパース線を引くのも大変だし、何か良い方法はないかな? 今回は、クリスタで簡単にパース線が作れる3D素材「The Only Perspective Grid You Need」をご紹介します。
この記事の目次
クリスタでパースが簡単に作れる素材を紹介
※記事の末尾に、3D素材「The Only Perspective Grid You Need」のダウンロードページのリンクを記載しています。
パース線はラフ・構図の工程で重要
一般的なキャラクター・背景のイラスト制作は、言い換えると、三次元の空間を2Dで表現する作業でもあります。 三次元の立体的な空間を白紙のキャンバスから構想するのは難しいので、パースの補助線を活用しましょう。
ラフや構図の工程でパース線を引いておくことで、三次元の空間が把握しやすくなり、キャラクターや背景を立体的に描きやすくなります。
クリスタで簡単にパース線が作れる「The Only Perspective Grid You Need」
昔描けなかった絵の大体の理由が「パースわかんねぇ」だったんですけど 最近はこのツールのお陰でそれも大分減ってきたので本当に感謝してる クリスタ民でパース苦手って人は無料なんで是非DLして活用してほしい パースそのものを理解してなくても構図の幅が一気に広がるhttps://t.co/o6YSlhygJ8
— 霧月(むげつ) (@mugetsu_illust) November 25, 2021
「The Only Perspective Grid You Need」は、CLIP STUDIO ASSETSで公開されている無料の3Dグリッドです。
3Dのパースグリッドをキャンバスに表示させることで、立体物を描くために必要なアイレベル・消失点・パース線を簡単に作ることができます。
「The Only Perspective Grid You Need」の使い方
CLIP STUDIO ASSETSからダウンロードした3Dのパースグリッドは、素材パレットからキャンバス上にドラッグ&ドロップをするだけで使うことができます。
素材パレットが表示されていない場合は、上部のメニューバーから〔ウィンドウ〕→〔素材〕→〔素材(ダウンロード)〕を選んで、素材パレットを表示します。
「The Only Perspective Grid You Need」には、パース線を表示する「グリッドアセット」と、ボックスを表示する「ターゲットアセット」の二種類が含まれています。 素材パレットからキャンバスへ、グリッドアセットとターゲットアセットをドラッグ&ドロップで持っていきましょう。
3Dグリッドをキャンバスへ持っていった後は、〔オブジェクトツール〕→〔操作〕→〔オブジェクト〕でグリッドを調整します。 ※3D素材をキャンバスへドラッグ&ドロップすると、自動的にオブジェクトツールに切り替わります。
クリスタの3D素材のマウス操作 | |
左ドラッグ | カメラアングルの移動 |
右ドラッグ | カメラのズームイン・ズームアウト |
マウスホイール | パース(遠近感)の増加・減少 |
カメラの位置やパースの遠近感は、〔オブジェクトツール〕のツールプロパティ内にある〔カメラ〕の項目から変更することもできます。 また、3D素材の上部に表示される〔移動マニピュレーター〕からも位置や角度の編集ができます。
3Dグリッドを平行移動させたい場合は、〔レイヤー移動ツール〕を使用しましょう。
マウス操作だけでも、イラストのラフ・構図に合ったパースが簡単に作れてしまいます。
解説図では、アイレベルと消失点をキャンバスの上部に持ってきているので、俯瞰のアングルになります。 解説図のパース線やボックスに沿ってラフ・構図を作っていくことで、俯瞰の立体感が掴みやすくなります。
3Dグリッドには3つの消失点があるので、解説図のような三点透視図法のパースも簡単に作ることができます。
作成したいイラストに合わせて、パース線を調整してみてください。
まとめ
クリスタで簡単にパース線が作れる3D素材「The Only Perspective Grid You Need」のご紹介でした。パースを簡単に作りたいと思っていらっしゃる方は、ぜひ「The Only Perspective Grid You Need」をダウンロードして使ってみてください。