アナログで描いたイラストをネットで公開したいけれど、写真で撮ったときに絵が暗くなってしまう……。取り込んだアナログイラストの見栄えを良くする方法はないかな?
今回は、Twitterからしるえっとさんのご投稿を紹介します。アナログイラストを加工するときのポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
アナログイラストを加工するときのポイント
アナログで描いたイラストを写真で撮影すると、全体的に絵が暗くなって印象が変わってしまうことがあると思います。そんなときは、撮影したイラストをペイントアプリで加工してみましょう。
デジタル加工をすることによって、取り込んだアナログイラストの見栄えが良くなります。
※当解説では、アイビスペイントを使用してアナログイラストを加工しています。
アナログイラストの加工手順
まずは、アナログで描いたイラストをスマホ・タブレットのカメラで撮影します。
このときに影ができるのは仕方のないことなので、気にしないようにしましょう。
①紙の下地の部分の白色をスポイトで取る。
②ブレンドモードを〔除算〕に設定したレイヤーを追加します。
先ほどのスポイトで取った白色を使って、全体を塗りましょう。
すると、イラストが明るくなります。
まだイラストが暗い気がする……と感じる場合は、更に加工をします。
元の写真内の、特に暗い部分の色をスポイトで取りましょう。
明るくしたいところを、エアブラシを使って〔除算〕レイヤーに塗ります。
余白が更に白くなり、明るい印象が強調されます。
エアブラシのかけすぎには注意しましょう。
③ブレンドモードを〔焼き込みカラー〕に設定したレイヤーを追加して、レイヤーの不透明度を50〜60%にします(100%のままでも良いです)。
少し赤みのある灰色を使ってキャラクターを塗りましょう。
④ブレンドモードを〔オーバーレイ〕に設定したレイヤーを追加して、レイヤーの不透明度を20〜30%にします。
薄い赤やオレンジなどの色を使って塗ります。
加工の工程が終わりました。加工前のアナログイラストの写真と見比べてみると、明度や彩度が調整されてイラストの見栄えも良くなっています。
アナログイラストの写真が上手く撮れなくて大変……とお悩みの方は、解説のデジタル加工の手順をぜひ試してみてください。
※色を落ち着かせたい場合は、〔除算〕レイヤーの不透明度を70〜80%にすると良いです。
撮影した写真が傾いてしまうときは
撮影時に写真が傾いてしまう場合は、アプリの「CamScanner」も使ってみるのも良いと思います。
CamScannerは撮影した写真の傾きを検出した後に、真正面の角度に自動調整してくれます。
まとめ
撮影したアナログイラストをデジタル加工する手順の解説でした。アナログで描いたイラストをインターネットで公開したいけれど、写真撮影したときに暗くなってしまう……とお悩みの方は、しるえっとさんの加工手順を参考にしてみてください。
最後に、しるえっとさんのTwitterをご紹介します。他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!
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