キャラクターの「手」は、性格やポーズを表現するために重要な部分です。手は苦手だから隠してしまいがち……とお悩みの方は、手の資料を参考にしてイラストを描いてみましょう。
今回は、手の資料を掲載している書籍や、手の3Dモデルを表示できるアプリをご紹介します。
この記事の目次
手のイラストを描くための資料を紹介
走る・カバンを持つ・手を振る……といった日常的な仕草から、殴る・刀を持つ・銃を構える……といったアクションシーンまで、画面内に手が写ることは多いのではないでしょうか。
手を描くのが得意であれば、イラストのラフ制作もスムーズに進められそうですね。
手の構造や指の動きは複雑なので、想像だけで手を描くのは難しいと思います。
まずは、手の資料を参考にして形を覚えていきましょう。
①手のイラスト資料を幅広く掲載した書籍『手のポーズコレクション実用レシピ』
『手のポーズコレクション実用レシピ』(著:Moa/日貿出版社)は、手の構造の基本知識や手の頻出ポーズをまとめた書籍です。
指差し・箸を持つ・手を繋ぐ……といった日常で見かける手の形を、様々なアングルから作画したイラスト資料を載せています。
収録素材のポーズデータはダウンロードすることができ、規約の範囲内であればトレースや商用利用にも使えるとのことです。
手の資料を活用して、イラストのクオリティアップに役立ててみてください。
また、著者のMoaさんのホームページでは、「手のイラスト資料集」も公開しておられます。
②上半身を含めた手のポーズを掲載した書籍『手のしぐさイラストポーズ集』
『手のしぐさイラストポーズ集』(ホビージャパン)は、上半身を含めた手のポーズを、日常の仕草からアクションシーンまで幅広く掲載した書籍です。章ごとに、女性の手の仕草・男性の手の仕草・二人の手の仕草と分類してまとめています。
前腕・上腕・肩の動きなど、手以外のパーツも含めた資料をお探しの方にオススメです。1枚絵を意識したカットが多いので、構図の参考にも役立ちます。
付属のCD-ROMには線画素材が収録されており、トレースなどにも利用できるとのことです。
③手の3Dモデルを自由に動かせるアプリ「Handy」
デッサン用の3Dモデルツール「Handy」を使えば、手の3Dモデルを自由な角度で表示できます。
Handyには手のパーツの他にも、頭部・足・小道具といった様々な3Dモデルが入っています。
手の3Dモデルは、男性の手・女性の手の二つのカテゴリーに分かれています。約50種類のポーズプリセットの中から、表示したい手のポーズを選びましょう。
拳を握る・手を開く……といった基本的な手の形の他にも、剣を握る・銃を持つ……といったアクション用のポーズも入っています。
手のポーズを読み込んだ後は、編集画面で3Dモデルの角度や色合い、光源の位置などを変えられます。
3D素材を編集した後は、Handy内のスクリーンショット機能で撮影しておくと、イラストを描く際に便利です。
指の関節は動かすことができるので、手のポーズをお好みで作ることができます。
参考にしたい角度の手の資料が見つからない……といったときには、Handyを活用してみてください。
④ストックフォトサービス「Unsplash」
「Unsplash」などのストックフォトサービスには、様々な写真がアップロードされています。
写真は無料でダウンロードして使うことができるので、イラストの資料として活用しましょう。
Unsplashで公開されている写真は、規約の範囲内であれば商用利用も可能です。
写真のライセンスは、ストックフォトサービスによって違います。
ストックフォトサービスを利用する際は、規約をよく確認してから使いましょう。
まとめ
手のイラスト資料を掲載している書籍や、手の3Dモデルが見れるアプリのご紹介でした。
手が描けずにお悩みの方は、資料を参考にイラスト制作を進めてみてください。資料を参考にしながら描き続けると、手の形が頭の中に入って描きやすくなると思います。