背景や建物のイラストを描く際には、レンガを作画する機会も多いと思います。レンガの質感が上手く表現できずにお悩みの方は、レンガの特徴や描き方の手順を学んでみましょう。
今回は、Twitterから鈴咲さんのご投稿を紹介します。レンガの名称や積み方の種類、描き方の手順の解説を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
レンガの描き方を解説
レンガの面の名称・積み方の種類
レンガの面の名称
レンガの左右の面を「長手」と呼び、小さい面を「小口」と呼びます。面積の一番広い面は、「平」もしくは「胴」と言います。
また、レンガは置き方によって、面の呼称も変わります。
- ストレッチャー(Stretcher)
- ヘッダー(Header)
- ソルジャー(Soldier)
- セイラー(Sailor)
- ローロックストレッチャー(Rowlock stretcher)
- ローロックヘッダー(Rowlock header)
レンガの積み方の種類
レンガには様々な積み方があり、積み方によって名称も変わります。
- 長手積み
- イギリス積み
- フランドル積み
- アメリカ積み
- 矢筈積み
フランドル積みは、「フランス積み」と呼ばれることが多いです。フランドル地方が発祥の積み方なので、正式には「フランドル積み」と言います。
レンガの特徴的な箇所
レンガを積む際には、モルタルと呼ばれる建築材料でレンガとレンガをくっつけます。レンガ同士の繋ぎの部分のことを目地と呼びます。
モルタルが溶け出してレンガに付着することを白華現象(エフロレッセンス)と呼び、レンガが部分的に白くなることがあります。
レンガには黒くなっているものもあり、他のレンガより高温で焼かれている、もしくは経年劣化していることが原因です。
また、レンガを積み上げる際には、端を揃えるために小さいレンガを使う場合もあります。
レンガの描き方
レンガの描き方の手順を解説しています。
①グレーで形を描きます。
②テクスチャのついたブラシでムラをつけます。ボヤっとしているブラシを使うのはNGです。
③オーバーレイのレイヤーで着色します(クリッピングは必須)。
④別レイヤーを作成して、レンガの目地を作ります。
⑤レンガの目地にだけ、テクスチャブラシでムラを作ります(クリッピングは必須)。
⑥レンガと目地のレイヤーを結合して、陰影をつけます。
⑦白華している部分やレンガの割れ、濃い色・薄い色のレンガを描きます。
⑧レンガの下に影をつけます。
⑨必要であればテクスチャを貼り付けます。
レンガのイラストが完成しました!白華現象や劣化している部分など、色のムラが表現されており、レンガの質感がリアルに見えますね。
鈴咲さんのFANBOXでは、更に詳しい手順の解説・レンガの雑学の紹介・メイキングのPSDデータの配布をしています。レンガの描き方をより深く学びたい方は、ぜひ鈴咲さんのFANBOXをご覧ください。
まとめ
レンガの名称や描き方の手順の解説でした。レンガが描けずにお悩みの方は、鈴咲さんの解説を参考にしてみてください。レンガの特徴や描き方の手順を把握することで、リアルなレンガが描けるようになると思います。
最後に、鈴咲さんのTwitter・FANBOX・Skebをご紹介します。他にも素敵なイラストやメイキング解説を投稿されているので、ぜひご覧ください!
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