キャラクターや背景の色を選ぶのが苦手……。イラストの配色や色彩を学ぶ方法はないかな?
今回は、配色・色彩を解説した本をご紹介します。イラストの印象をコントロールしたり、リアルなイラストに仕上げたりするための色使いを、書籍から学んでみましょう。
この記事の目次
配色・色彩の本 5選
作例から色の使い方が学べる本『イラスト、漫画のための配色教室』
『イラスト、漫画のための配色教室』(著:松岡 伸治/エムディエヌコーポレーション)では、色の仕組み・光と色の三原色・色の視覚効果といった配色の基本から説明しています。配色の見本帳のチャプターでは、色相・季節・時間・キーワードなどの分類別に配色を解説しており、豊富な作例イラストから色の使い方を学べます。
こんな方にオススメ
- 配色の入門書をお探しの方
- イラストの配色を学びたい方
春の配色を学びたい、フレッシュな配色を知りたい、といったときに見本帳から作例イラストやカラーパレットを調べることができます。イラストの配色について学び始めの方は、ぜひ書籍を読んでみてください。
色彩・陰影を解説した名著『カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方』
『カラー&ライト リアリズムのための色彩と光の描き方』(著:ジェームス・ガーニー/編:平谷 早苗/訳:株式会社Bスプラウト/ボーンデジタル)は、光源・色の要素・大気の効果など、様々なシチュエーションでの色と光の描き方を掲載した技術書です。ライティングの使い方や反射光の考え方、晴天の日の影色の仕組みなど、現実的なイラストに仕上げるためのポイントが学べます。
こんな方にオススメ
- イラストの色・光について、仕組みを理解したい方
- リアル系の絵を描きたい方には特にオススメ
著者のジェームス・ガーニー氏は『Dinotopia』(人間と恐竜が共存する世界を描いた作品)の作者でもあり、ファンタジックな世界をリアルな色彩・陰影で表現しています。
前著の『空想リアリズム 架空世界を描く方法』では、人・恐竜・建物・乗り物を描くためのヒントや、構図・明暗・アイデア出しなど、アーティストの仕事を幅広く解説しています。
アニメの色彩表現を学べる本『アニメーションの色彩設計から学ぶ 色彩&配色テクニック』
『アニメーションの色彩設計から学ぶ 色彩&配色テクニック』(著:柴田亜紀子/玄光社)では、アニメーションの色彩設定の観点から、キャラクター・背景・エフェクトの配色の考え方を解説しています。リアル系・日常系・SF系・キッズ系といったジャンルごとの配色のポイントや、アニメーションの色彩設計の仕事内容が掲載されています。
こんな方にオススメ
- アニメ塗りの配色を学びたい方
- アニメの制作工程に興味がある方
アニメ塗りでイラストを描いている方には、特に参考にしやすい書籍だと思います。色彩設計や色指定の仕事内容についても掲載されているので、アニメーションの制作工程に興味がある方にもオススメです。
色彩の用語や理論を解説した本『色彩・配色・混色: 美しい配色と混色のテクニックをマスターする』
『色彩・配色・混色: 美しい配色と混色のテクニックをマスターする』(著:ベティ・エドワーズ/訳:高橋早苗 /河出書房新社)では、三原色・補色・類似色といった色の基本から、色相環・明度環・彩度環を使った色の三属性の解説や、色を判別する手法を掲載しています。色彩の基本概念を学べる書籍です。
こんな方にオススメ
- 色彩の理屈を学びたい方
- 色彩用語や色相・明度・彩度を理解したい方
イラストの色を選ぶ上で、色相・明度・彩度の理解や色を判別する能力は重要です。
著者のベティ・エドワーズ氏は、目で見た物の捉え方・描写の仕方を解説した『脳の右側で描け』も出版されています。興味がある方は、色彩の解説本と合わせて読んでみてください。
世界の情景から配色のアイデア出しができる本『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』
『配色アイデア手帖 世界を彩る色と文化』(著:桜井 輝子/SBクリエイティブ)は、世界の情景を写した写真やエッセイから、配色のアイデア出しができる書籍です。フランス・北欧・ヨーロッパ・アジアなど、世界の美しい景色を元にした配色テーマや配色パレットが掲載されています。
こんな方にオススメ
- 配色のアイデアを探している方
- イラスト・デザイン・パターンを制作している方
写真の配色をどうやってイラストやデザインに活かせばいいの?といった方に向けて、イラスト・デザイン・パターンの具体例も掲載されています。世界の色彩から配色イメージを膨らませ、鮮やかな作品に仕上げてみてください。
世界の民族衣装や名画の配色についても解説されています。
まとめ
配色・色彩が学べる書籍のご紹介でした。配色を活かすことでイラストの印象をコントロールすることができ、絵のリアリティを出すためには色彩の理解が大事です。色の使い方が分からずお悩みの方は、ご紹介した書籍を参考にしてみてください。