キャラクターが寝ているイラストや部屋の背景など、ベッドは描く機会の多い家具です。形の取り方や見栄えを良くするポイントを覚えて、きれいなベッドのイラストに仕上げましょう!
今回は、pixivから土方one太丹さんのご投稿を紹介します。ベッドのアタリの取り方やペン入れ・着彩のポイントなど、描き方の手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
ベッドの描き方をイラスト解説
簡易的なベッドの描き方の解説です。ペイントツールはCLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用しています。
※ベッドを正確なパースで描きたい場合は、パース定規などを使用しましょう。
ベッドの描き方 手順1.大まかなアタリ
アタリの手順では、クリスタの図形ツール・直線ツール・自由変形ツールを使用しています。同様の機能が備わっていれば、他のペイントソフトでも代用ができます。
①まずは下描きを作成します。
〔図形ツール〕→〔長方形〕を使用して、ベッドの形となる縦長の長方形を描きます。
②作成した長方形を変形させます。メニューバーから〔編集〕→〔変形〕→〔自由変形〕を選択して、自由変形ツールを使いましょう。
③変形させたレイヤーを複製して4枚に増やします。増やしたレイヤーは、解説図のように下に垂直にずらしましょう。一枚目と二枚目の距離は長めに取ることがポイントです。
④解説図を参考に、不要な線を消します。
〔図形ツール〕→〔直線〕で、ベッドの隅に垂直な線を引きます。※shiftキーを押しながら操作をすると、水平・垂直な線が引けます。
⑤解説図の赤い線の部分を追加します。ヘッドボードの厚さとなる部分なので、幅は太めに取りましょう。
⑥解説図を参考に、不要な線を消します。ヘッドボード・マット・ベッドの部分の大まかなアタリが取れました。
ベッドの描き方 手順2.パーツの下描き
⑦ベッドの下の収納スペースも簡単に描くことができます。
ベッドの脚を描く場合は、マットの下の部分(解説図の赤線の箇所)を描き忘れないようにしましょう。
⑧ベッドのアタリの上に、枕や毛布などの下描きを描きます。
- 毛布の厚みを考えて、マットよりも上の位置に描く
- 毛布は厚みがあるので、端の部分は盛り上げる
ベッドの描き方 手順3.ペン入れ
⑨下描きが終わった後はペン入れをします。
- ヘッドボードは外線を太く、内線を細く
- 布団は柔らかいので、外線を細めの線で描いている
- 毛布の下に影ができる
- シーツのたるみとシワを描く
ベッドの脚を描く場合は、ベッドの下に影ができます。
ベッドの描き方 手順4.着彩
⑩着彩をして完成です。光源はベッドの左上に設定しており、光の向きや影のでき方に気をつけましょう。
- 毛布の下に影ができる
- 収納スペースの下に影を入れている
- 収納スペースが少し出っ張っているため、光の方向にハイライトを入れている
ベッドの描き方 手順5.アレンジ
ベッドの形をアレンジしてみましょう。解説ではフットボードを追加したり、ヘッドボード・フットボードの形を変えたりしています。
ヘッドボードの幅を厚くして小物を置くと、男女差や個性が出ます。キャラクターの性格や部屋の雰囲気なども考えて、ベッドをお好みにアレンジしてみてください。
まとめ
ベッドのアタリの取り方や下描きの描き方、ペン入れ・着彩のポイントの解説でした。
図形ツールや変形ツールを活用することで、ベッドのアタリを簡単に描くことができます。また、ペン入れや着彩、アレンジのポイントを覚えることで、見栄えの良いベッドのイラストに仕上げることができます。
イラストや漫画の背景制作でベッドを描かれる方は、土方one太丹さんのベッドの描き方講座を参考にしてみてください。
最後に、土方one太丹さんのプロフィールをご紹介します。
土方one太丹さんは漫画の講師をしていらっしゃいます。pixivでは、他にも素敵なイラストや描き方講座を投稿されているので、ぜひご覧ください!
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