背景にフェンスを描く必要があるけれど、金網の描き方が分からない……。細かい箇所が多くて作画が難しそうなフェンスですが、CLIP STUDIO PAINT（クリスタ）のツールを活用することで簡単に描くことができます。
今回は、pixivから土方one太丹さんのご投稿を紹介します。クリスタを使ってフェンスを簡単に描く手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
フェンスの描き方をイラスト解説
フェンスの描き方 手順1.金網を作成する
①新規レイヤーを作成します。〔図形ツール〕→〔長方形〕で菱形の長方形を描きます。〔角の丸さ〕の項目にチェックを入れることで、長方形に丸みを持たせることができます。
※〔確定後に角度を調整〕の項目にチェックを入れると、正方形を描いた後に回転させることができ、簡単に菱形が作れます。回転させた後、クリック操作を行うことで角度が確定します。
②〔定規ツール〕→〔対称定規〕を選択し、〔線の本数〕の項目を「2」に設定します。キャンバス上で縦方向にドラッグをして、解説図のように縦に対称定規を作成します。
③〔図形ツール〕→〔曲線〕を使い、対称定規の片側に解説図のような曲線を描きます。対称定規を設定しているので、反対側の曲線も自動的に描画されます。
※フェンスと同じ位の太さで描きましょう。
④新規レイヤーを作成して、レイヤーの合成モードを〔乗算〕に設定します。
新しく作成したレイヤーは、下地のレイヤーにクリッピングをしましょう。解説図のアイコンをクリックすることで、下のレイヤーにクリッピングされます。クリッピングを設定すると、下のレイヤーに描画されていない部分は非表示になります。上のレイヤーで陰影をつける場合など、はみ出しを防ぎたい場合などに便利です。
クリッピングを設定した乗算レイヤーで、〔グラデーションツール〕などを使って解説図のように陰影をつけましょう。
フェンスの描き方 手順2.金網を増やす
⑤陰影をつけたレイヤーと下地レイヤーを統合します。
⑥画面上部にあるメニューバーから、〔レイヤー〕→〔レイヤーの変換〕を選択します。レイヤーの変換のポップアップウィンドウが表示されるので、種類を〔画像素材レイヤー〕に設定して、画像素材レイヤーに変換します。画像素材レイヤーに変換した後は、レイヤーのアイコンが解説図のように表示されます。
⑦〔操作ツール〕→〔オブジェクト〕を選択して、〔タイリング〕の項目にチェックを入れます。解説図のようにタイリングを設定すると、フェンスの金網が増えてタイルのように並びます。
⑧〔変形方法〕の項目を〔拡大・縮小・回転〕に設定して、水色のガイドの隅を内側にドラッグしましょう。フェンスの金網が縮小され、全体的に退いた画面になります。
フェンスの描き方 手順3.枠を作成する
⑨新規レイヤーを作成します。フェンスの金網を描いた画像素材レイヤーと統合することで、通常レイヤーに変換できます。
⑩〔図形ツール〕→〔長方形〕や、〔選択範囲ツール〕→〔長方形選択〕で長方形を塗りつぶし、フェンスの枠を作成します。フェンスの枠は四角の形に描けばそれっぽく見え、陰影をつけることで立体感が出せます。後でタイリングをするので、片方のフェンスの枠を描くだけで問題ありません。
フェンスの描き方 手順4.フェンスを増やす
⑪金網を増やした手順と同様に、〔レイヤー〕→〔レイヤーの変換〕を選択して、画像素材レイヤーに変換します。〔操作ツール〕→〔オブジェクト〕を選択して、〔タイリング〕の項目にチェックを入れましょう。「+」アイコンをクリックすることで〔タイリング方向〕の項目が表示され、〔横に設定〕を選択することでフェンスが横並びになります。
〔操作ツール〕→〔オブジェクト〕にある〔変形方法〕を〔ゆがみ〕に設定すると、フェンスにパースをつけることができて便利です。
まとめ
クリスタのツールを使ったフェンスの描き方の解説でした。
図形ツールや対称定規、タイリングの機能を活用することで、難しそうなフェンスを簡単に描くことができます。フェンスの金網を描くのが大変そう……とお困りの方は、土方one太丹さんのフェンスの描き方講座を参考にしてみてください。短時間でフェンスのイラストを仕上げることができると思います。
最後に、土方one太丹さんのプロフィールをご紹介します。
土方one太丹さんは漫画の講師をしていらっしゃいます。pixivでは、他にも素敵なイラストや描き方講座を投稿されているので、ぜひご覧ください！
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