イラストでケーキを描きたいけれど、フルーツやクリーム、スポンジの表現が難しい……。ケーキが描けずにお悩みの方は、影つけやハイライトのポイントを覚えると、美味しそうなケーキが描けると思います。
今回は、pixivからノブメさんのご投稿を紹介します。ショートケーキ・ベイクドチーズケーキを3ステップで簡単に描く手順を見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
ケーキの描き方をイラスト解説
ショートケーキの描き方
ケーキと言えばショートケーキを思い浮かべる方も多いと思います。土台のスポンジケーキにクリームやフルーツを挟み、上面をイチゴやクリームでデコレーションした定番のケーキです。
まずは、ショートケーキの描き方から見ていきましょう。
3ステップでそれっぽく描ける、ショートケーキの描き方の解説です。
下塗り・1影・2影・ハイライト・反射光に使用する色と不透明度を載せています。ケーキの色を決める際の参考にしてください。
※CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)を使用しています。
ショートケーキの描き方① 線画・下塗り
ショートケーキの線画を描き、イチゴ・クリーム・スポンジのパーツに分けて下塗りをします。上面に乗っているイチゴなど、線画には強弱がつけられています。解説では画面の左上に光源があるので、デコレーションのイチゴの左側は線を薄く、右側は線を濃く描いています。
ショートケーキの描き方② 影つけ
乗算レイヤーを作成して、解説の色で1影・2影を塗ります。2影はイチゴ・クリーム・スポンジの右端の部分や接地面など、影が濃い箇所に部分的に使用されています。
スポンジ部分には、小さい「○」の影を少し入れてあげるとそれらしく見えます。
ショートケーキの描き方③ ハイライト・反射光
加算(発光)レイヤーを作成してハイライトを入れます。デコレーションのイチゴやスライスしてあるイチゴは艶がほしいので、ハイライトを多めに入れます。
さらに反射光を入れることでクオリティが上がります。デコレーションのイチゴにつぶつぶを入れ、スライスしてあるイチゴにピンクと白を加えて断面を描いています。
甘くて美味しそうなショートケーキのイラストが完成しました!
ベイクドチーズケーキの描き方
ベイクドチーズケーキの「bake」は、オーブンで焼き上げるという意味です。クッキーやクラッカーを砕いて固めたボトム生地に、チーズや卵、クリームなどを混ぜて作った生地を型に入れ、オーブンで焼いて作ります。
ベイクドチーズケーキの描き方を見ていきましょう。
3ステップでそれっぽく描ける、ベイクドチーズケーキの描き方の解説です。下塗りや影、ハイライトなどの使用色も載せています。
ベイクドチーズケーキの描き方① 線画・下塗り
ベイクドチーズケーキの各部分を下塗りした後、エアブラシを使って下から上にかけて暗い色を塗っています。エアブラシはGペンなどと違って輪郭がぼんやりとしているので、解説イラストのような滑らかな色の変化が表現できます。
ベイクドチーズケーキの描き方② 影つけ
乗算レイヤーを作成して、解説の色で1影・2影を塗ります。ベイクドチーズケーキの側面は、下側に影を多く入れています。最初は不透明度が高いまま影を濃く塗っておいて、後からレイヤーの不透明度を下げて影色が馴染むくらいに調整しています。
ベイクドチーズケーキの描き方③ ハイライト・反射光
加算(発光)レイヤーを作成してハイライトを入れます。不透明度は44%くらいで、ベイクドチーズケーキの上面に光を入れています。消しゴムの〔軟らかめ〕を使ってハイライトを下から上にかけて薄く消すと、よりきれいに光沢感が出せます。
土台のクッキー部分に暗い茶色で点々を入れてあげると、さらにクッキーの質感が表現できます。下の方に反射光も入れてリアリティを上げましょう。トーンカーブで色彩を調整するのも仕上げのポイントです。
きれいに焼き上がったベイクドチーズケーキのイラストが完成しました!
まとめ
ショートケーキ・ベイクドチーズケーキを3ステップで描く手順のご紹介でした。スポンジやイチゴなど、影つけやハイライトのポイントを知っておくことで質感が表現しやすくなります。ケーキのイラストを描く際は、ノブメさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、ノブメさんのプロフィールをご紹介します。
ノブメさんはフリーのイラストレーターをしていらっしゃり、coconalaでイラスト制作の依頼を受け付けておられます。pixivやTwitterでは素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!
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