デジタルペイントソフトの「Realistic Paint Studio」をご存知でしょうか? アナログ画材の絵の具やブラシがリアルに再現されており、詳細なチュートリアルでイラストの描き方やソフトの使い方も学べます。 今回は、「Realistic Paint Studio」の機能や使用感をご紹介します。
この記事の目次
「Realistic Paint Studio」を紹介
「Realistic Paint Studio」の概要
Realistic Paint Studioは、Windows・Mac・iPad用のペイントソフトです。素描・水彩・油彩の描画スタイルを選び、アナログ画材の特徴を再現した絵の具・ブラシ・キャンバスを使ってイラスト制作ができます。 ステップごとに分けられたチュートリアルもあり、ブラシの使い方なども学びやすいです。初めてデジタルペイントに挑戦する方から、アナログ感のあるブラシタッチをお求めの方まで、幅広いユーザー層で使いやすいペイントソフトです。realistic paint studio買いました。何がすごいってチュートリアルがめちゃめちゃすごい!段階を追ってその時使用するツールと色の置き方を隣にお手本見ながら模写できる!先生と並んでマンツーマンで、同じ画材を使用して描けるようなもの。デジタルツール1年生にはまたとない教材ですよこれは…! pic.twitter.com/LA3JPQuKZ8
— とんがり帽子のアトリエ8巻12/23?白浜鴎 (@shirahamakamome) September 19, 2020
素描・水彩・油彩の3スタイルで、アナログ画材を使ったようなリアルさが出せる
解説では、Mac用のRealistic Paint Studio 無料トライアル版を使用しています。無料トライアル版でも全ての機能を使用することができ、メールアドレスを入力することで利用できます。Realistic Paint Studioでイラストを描く際には、最初に素描・水彩・油彩の中から描画スタイルを選択します。 描画スタイルを選ぶと、キャンバスの選択画面に遷移します。素描ではスケッチブック、水彩は水彩画アルバム、油彩ではイーゼルなど、様々なキャンバスの種類の中から選ぶことができます。
解説では描画スタイルを油彩に選択し、キャンバスは縦長のイーゼルを選んでいます。ブラシやパレットのインターフェースも筆や絵の具をイメージして作られており、実際に絵を描いてみるとアナログ画材を使っているようなリアルさを味わえます。画面上部にはソフトの設定を変更するボタンや、カラーサークル・レイヤー・ブラシ・パレットのボタンがあります。デフォルトでは使用言語に英語が選択されているので、設定から日本語に切り替えておきましょう。 画面の左には、スポイトやアンドゥ・リドゥのボタン、ブラシサイズを変更するスライダーが置かれています。 画面下部には、描画に必要な最小限のインターフェースのみを表示するボタンや、ブラシのショートカット登録を行えるボタンがあります。絵を描く際にソフトの動作が重い方は、画面下部の左にあるボタンを押して、ブラシやパレットを非表示にしておくとよいかもしれません。 画像編集やフィルターなどの機能はなく、アナログのイラスト制作のように筆を使って描くことに特化したペイントソフトです。
絵の具の混ざり方や伸び具合、ブラシタッチもアナログ画材を使って描いたような印象です。従来のペイントソフトのブラシを使っていると、デジタル特有のツルツルとしたタッチで描画されますが、Realistic Paint Studioではアナログ筆をそのまま持ってきたようなブラシタッチが出せます。
細部をさらに拡大してみると、絵の具の色合いや質感、キャンバスのざらつきのリアルさがよく分かります。Realistic Paint Studioでは、リアルな色合いを出すための特別なカラーエンジンを使っているとのことです。
油彩ブラシやペインティングナイフ、鉛筆やマーカー、消しゴムなど、アナログ画材の特徴が分かるようにブラシの外観がデザインされています。ブラシを選択する際、左側にブラシを使ったインスタントデモの動画が表示されるので、ブラシの使い方や動かし方が分かります。 色を選ぶインターフェースは、カラーサークルの他にもパレットが用意されています。パレット内で絵の具を混ぜ合わせて色を作ることもできるので、混色などにも便利です。チュートリアルで描き方やブラシの使い方を学べる
詳細なチュートリアルはRealistic Paint Studioの魅力の一つです。素描・水彩・油彩の制作工程が分からない方や、どのブラシを使えばよいか迷っている方は、まずはチュートリアルを進めるとよいかもしれません。Realistic Paint Studioを立ち上げた後に表示されるチュートリアルフォルダの中に、スイカや山、マッシュルームなどのチュートリアル用の制作ファイルがあります。それぞれのチュートリアルで素描・水彩・油彩のスタイルが違うので、好きなファイルを選択しましょう。
今回は、水彩チュートリアルのFoggy Forestを選択しています。用紙の左側にお手本が表示されるので、右側のスペースに模写のような感覚で写していきましょう。 解説では、完成イラストのお手本が表示されています。画面下に表示されるチュートリアルのステップボタンを押すことで、制作途中の段階のお手本を表示することができます。
チュートリアルのステップ2を表示しています。完成イラストをそのまま模写するのは難しいですが、制作過程を参考に順を追っていけばイラストが描けそうです。
お手本に表示される水彩絵の具のタッチを参考に色を乗せていきます。 チュートリアルのステップを切り替えると、使用ブラシも自動的に切り替わるので、ブラシ選びで迷うこともありません。どのブラシを使えばどういった表現が出せるのか、ブラシの使い方も学べます。
木を描くステップでは、お手本にワンポイントアドバイスも描かれています。アドバイスのシルエットを意識して、木の幹に葉を加えていきます。
水彩の技法には塩を使った表現方法があり、Realistic Paint Studioでも画材として塩を使用することができます。仕上げに塩をまぶして降雪を表現し、チュートリアルが完了しました。
山や木をぼかして遠近感を表現する手順など、チュートリアルを通して水彩絵の具の使い方や筆の動かし方を学ぶことができました。Realistic Paint Studioを使い始める際に特に便利な機能です。ショーケース機能で描いたイラストを飾る
Realistic Paint Studioにはショーケース機能があり、描いたイラストを3次元の空間で眺めることができます。ショーケースはjpg・png形式で書き出すことも可能です。
ショーケース機能でイラストを眺めていると、実際にアトリエで作品を描いたかのように感じます。素描・水彩・油彩のそれぞれのスタイルで複数のショーケースが用意されているので、お気に入りのショーケースを選んでみてください。無料トライアル版、iPad版もリリースされている
Realistic Paint Studioは有料のペイントソフトですが、無料トライアル版も用意されています。無料トライアル版では定期的にポップアップが表示され、ソフトを再起動する必要があります。まずは、無料トライアル版でRealistic Paint Studioを試してみてください。 App Storeでは、iPad端末で使えるRealistic Paint Studioもリリースされています。まとめ
アナログ画材のようなリアルな表現が出せる「Realistic Paint Studio」のご紹介でした。「Realistic Paint Studio」には詳細なチュートリアルも入っており、イラストの描き方やブラシの使い方も学ぶことができます。素描・水彩・油彩のペイントソフトをお探しの方は、「Realistic Paint Studio」をぜひ使ってみてください。