デジタルペイントを始めたいけれど、ペンタブ・液タブ・iPadなど、どの種類のタブレットを購入すればよいのだろう? お絵描き用のタブレットにも様々な種類があるので、それぞれのメリット・デメリットを把握しておくことが大切です。 今回は、お絵描き用タブレットの種類ごとの特徴をご紹介します。
タブレットの種類ごとの特徴と選び方
①ペンタブレットの特徴と選び方
ペンタブレットは、板状のデバイスとペン状のデバイスを使用した入力装置のことです。別名で板タブレットとも呼ばれています。 有名なペンタブレットとして、Wacom IntuosシリーズやOne by Wacomなどがあります。 近年ではスマートフォンを使ってお絵描きをされる方も増えてきており、Wacom IntuosシリーズがAndroid端末のスマホでも使えるようになりました。(Android OS 6.0以降に対応。動作検証済み端末はWacom公式サイトに記載されています)。- メリット
- 液晶タブレットに比べて価格が安い
- 小型な製品が多く、スペースを取らない
- デメリット
- モニター画面を見ながら作業する必要があり、慣れが必要
②液晶タブレットの特徴と選び方
液晶タブレットは液晶画面と入力装置が一体化しているタブレットのことです。 液晶画面の上から絵を描くことができるので、ペンタブレットとは違って手元を見ながら作業ができます。 人気の高い液晶タブレットとして、国内メーカーであるWacomのCintiqシリーズやWacom Oneがあります。 XP-PENのArtistシリーズやHUIONのKamvasシリーズなど、海外メーカーの液晶タブレットも安価で有名です。- メリット
- 液晶画面の上から絵を描くことができる
- アナログで絵を描く感覚に近い
- デメリット
- ペンタブレットに比べて値段が高い
- 製品選びが難しい
③タブレット型端末の特徴と選び方
タブレット型端末は、Android OSを搭載したタブレット型PCやiPadのことを指します。 タブレット型端末は小型で外出先などにも持ち運びやすく、液晶画面の上から絵を描くことができるのもポイントです。 近年では、画面が大きい高性能モデルのiPad Proや、絵・文字が描きやすいApple Pencilが登場し、タブレット型端末でお絵描きがしやすい環境が整っています。- メリット
- 指やペンを使って液晶画面の上から絵を描くことができる
- 持ち運びやすく、外出先でも作業ができる
- デメリット
- iOSやAndroid OSのタブレット型端末でお絵描きをする場合、PC用のソフトは使えない
④ペーパータブレットの特徴と選び方
ペーパータブレットは電子ペーパー・デジタルペーパーとも呼ばれており、紙の書き心地を再現した薄型のタブレットのことを指します。 iPadなどの従来のタブレットは多機能で、PCの代わりとして使用することもできますが、ペーパータブレットは電子書籍リーダー・メモ・スケッチなど、用途が限られています。 人気のペーパータブレットとして、ソニーのDPT-RP1、海外メーカーのReMarkable Tabletなどの製品があります。Here's the e-paper from my previous tweet in action! pic.twitter.com/vScAJNXiWa
— Henrieke Goorhuis (@HenriekeDraws) November 12, 2020
- メリット
- 紙面の描き心地に近い
- 軽量・小型で持ち運びやすい
- デメリット
- イラスト向きの製品が少ない