顔のパーツの中でも目を引く唇。イラストで唇を描いて塗ってみようと思っても、「塗り方が分からない」、「塗ってもぼてっとしてしまう」など、唇の塗り方にお悩みの人にオススメのメイキングをご紹介します。
今回紹介するのは、pixivから稔也さんの「厚塗りくちびるメイキング」の投稿です。
こちらのメイキングを参考にぜひ潤艶な唇に塗ってみましょう!
※この記事で紹介している内容は、ご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
厚塗りとは?
厚塗りは、主にデジタルペイントツールで不透明度の高い絵の具・筆で色を重ねて置いていき、立体感を持たせる塗り方です。塗った際の見た目は、油絵のような仕上がりになるのも特徴です。
イラストの情報量の多さから、ソーシャルカードゲームなどでもよく使われている手法です。
今回ご紹介する稔也さんの描かれた唇のイラスト、このあとご紹介するメイキングも、この厚塗りという方法で塗られています。
厚塗りでの艶感ある唇にする描き方・塗り方
1.唇のラフを描く
まず最初に、唇のラフを描きます。
ラフは大体の線でOKですが、唇の輪郭をイメージしながら描きましょう。
2.唇の下塗りをする
唇の下塗りをしていきます。
塗り色は、肌の色から色相を赤へ、彩度を上げ、明度を少しだけ落とした色にします。
この段階でのレイヤーは、ラフと下塗りの2枚です。
※この手順以降、稔也さんがメイキングで使用された色を唇のイラスト横(色が付いた丸になっているもの)に載せてくださっているので、その色を参考にしながら塗っていくのをおすすめします。
3.色トレスをする
色トレスをしていきます。(※色トレスとは、塗りと線画をなじませる方法です)
唇のラフの線の色を変えます。暗く赤っぽい色を選びましょう。
ラフの線の色を変えたら、2枚のレイヤー(※ラフと下塗りのレイヤー)を結合します。
4.唇の形を整える
ラフの線や唇の輪郭を整えていきます。
口角に近い唇の輪郭をぼかすと可愛い感じになります。(※画像右下の青い部分を参照)
5.唇に影を入れる
唇の中央線付近と、下唇の下側に、唇の色から少し濃い色で影を入れます。(※画像右下の青い部分を参照)
この時点の唇でも、ツヤの少ない柔らかな厚塗りという感じで可愛く仕上がります。ツヤが少なめの唇にしたいときは、ここで仕上げとしても良いでしょう。
6.唇にハイライトを入れる
肌の色より明るい色でハイライトを入れていきます。
下唇のやや下側に筆跡を残してさっとハイライトを入れると、一気に艶感が出ます。
縦ジワに合わせて、点々とポイントハイライトを入れましょう。(※画像右下の青い部分を参照)
7.調整して仕上げる
全体的に調整し、仕上げていきます。
唇の中央線付近にオーバーレイ、ハイライト付近に覆い焼き(発光)を入れます。覆い焼き(発光)は、40%の設定です。この設定に関しては、様子を見ながら調整していくのが良いそうです。
そして、唇の中央線がガタガタしているところを整えたり、口角をぼかして完成です。
リップグロスを塗ったかのような潤艶な唇ができました。
最後に、今回のメイキングで稔也さんが使用されていたツールとペンのご紹介です。
使用ツールはCLIP STUDIO PAINT PRO。使用したペンは、鉛筆R(コンテンツID:1702962)、Gペン(デフォルト)、やわ肌ブラシ(コンテンツID:1582351)の設定を少しカスタマイズしたものを使用されたそうです。
やわ肌ブラシの設定は、下記画像に詳細が載っているので、最初は同じ設定にして描き、慣れてきたら自分好みのペン、設定で描くとよいでしょう。
また、やわ肌ブラシはこちらからダウンロードできます。(※鉛筆Rもダウンロードできますが、メイキング作成時とID番号が異なるため掲載していません)
やわ肌ブラシはこちらまとめ
厚塗りでの唇の塗り方のご紹介でした。
ご紹介したメイキングの唇は、10分ほどで描かれたそうです。タイトル部分にある複数の唇は、このメイキングよりもう少し時間を掛けて描かれたとのことですが、基本的にやることは同じとのことです。
可愛く仕上げたいときはステップ5までの手順、プルッとした仕上げにしたいときはステップ6以降も参考にし、自分が描きたい唇に合わせて塗ってみましょう。
みなさんもぜひ稔也さんのメイキングを試してみてくださいね♪
最後に、稔也さんのプロフィールをご紹介します。 稔也さんは、pixivやTwitterに透明感のあるとても素敵なイラストを投稿されています! ぜひご覧になってください。
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