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『FF7リメイク』『ヒプマイ』『カバネリ』背景・コンセプトアート、よー清水「サービス精神が大事」

更新日:2020.11.06
『FF7リメイク』『ヒプマイ』『カバネリ』背景・コンセプトアート、よー清水「サービス精神が大事」

コンセプトアーティスト、イラストレーターとして活躍される、よー清水さん。『FINAL FANTASY 7 REMAKE』や『ヒプノシスマイク』の設定画・コンセプトデザイン、劇場版アニメ『甲鉄城のカバネリ』コンセプトアートなど多くの作品に関わられてきています。
背景やコンセプトアートの仕事で大事なことは何なのか。コロナ禍でもイラストレーターが収入を確保するための心構えとは。インタビューでお話を伺うと、共通していたのは「サービス精神」でした。

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イラスト・コンセプトアートの仕事にはヒアリング能力が求められる

よー清水さんが担当された​VRゲーム『狼と香辛料VR2』のキービジュアル よー清水さんが担当された​VRゲーム『狼と香辛料VR2』のキービジュアル

――よー清水さんは背景イラストやキャラクター、コンセプトアートなど、幅広いお仕事をされていますよね。

よー清水:そうですね。以前よりも広いジャンルのお仕事をすることが増えていると感じます。最近ではゲームやアニメの監督の頭の中にしかないイメージをお聞きして、キャラクターが生きる世界観を生み出すお手伝いをすることが多いです。

――描く能力だけでなく、ヒアリング能力も求められそうです。

よー清水:イラストのお仕事は、仕様書に書いてあることだけでなく、言葉にしきれないものも求められることが多いんです。それに、言葉にされていることと、相手の方が本当に求めていることが違うこともあります。例えばお客さんが「青空が欲しい」と言ったとしても、ゲームの中では本当は夕暮れの心象風景の方がピンと来るイメージだったのかもしれない。これは実際にあったことなんですけど。イメージすることは1つの技術で、言葉にするのとは違うもの。そのヒアリングをちゃんとしていくのが大事だと考えています。

――なるほど……。多くの人と調整するのは大変ではないですか?

よー清水:それがあまりなくて、逆に楽しいです。僕は「自分の世界を見てほしい」という欲求はあまりないんですよね。お客さんにヒアリングをして、最終的に製品を目にするユーザーの目線を想像して、ターゲットとなる層の求めているものを考えて、自分なりのアイディアや発想を加えて、描いて具現化する。こうやって仕事のお手伝いができるのが楽しいんです。

――お話をお伺いしていると「サービス業」のイメージですね。

よー清水:そうですね。サービス業です。そして絵を描いてお金をいただけて、喜んでもらえる。それがすごく楽しい仕事です。

見たもの全部が資料になる、コンセプトアートの仕事

――コンセプトアートのお仕事はどんな流れで進むものなのでしょうか?

よー清水:プロジェクトによって違いますが、ゲームの場合はある程度仕様が固まっている場合が多いです。コンセプトアートをつくる上で参考にしたい資料を全部送っていただいて、それを読んだ上で打ち合わせをします。そこで資料にはない、まだ言葉にはなっていないニュアンスをつかんでいきます。「ゲームのこのマップではユーザーにどう感じてほしい?」という心情的な部分とか。技術的に、あるいは容量の都合でできないことは何か。そういったことの打ち合わせをしたらラフを描いて、レビュー(チェック)をもらって、修正して、完成……という流れが多いですね。

――なるほど。ゲームの背景モデルのお仕事はどんなものなのでしょうか。

よー清水:背景モデルのお仕事は、ある程度「ここに家を置こう」「宝箱を置こう」などの設定があって、ディティールは決まっていないところからお手伝いしています。キャラクターの家であれば、キャラは普段どんな生活をしているのか?などの作品の中の世界はもちろん、「完成した製品の状態」やターゲット層などの作品の外の世界も意識して設定画を作ります。3Dのグラフィッカーさんがそれを元に3Dで形にしていってくれるんです。

――そうなんですね。アニメの場合、コンセプトアートはどんな役割を担うんでしょうか。

よー清水:アニメの場合はゲームよりも柔軟なフローが多いですね。絵コンテや美術設定ができている場合は制作途中のものを見せてもらった上で、監督さんたちの欲しいイメージボードはどんなものか?を直接ヒアリングして描いたり。
アニメでは演出家と原画担当者の方が作打ち(作画打ち合わせ)や色設計をする前にイメージボードが使われることもあれば、配信サービスや配給会社などに企画書を持ち込む際に使われることもあります。

劇場アニメ『甲鉄城のカバネリ-海門決戦-』コンセプトアート 劇場アニメ『甲鉄城のカバネリ-海門決戦-』コンセプトアート 劇場アニメ『甲鉄城のカバネリ-海門決戦-』コンセプトアート

――コンセプトアートや構図のアイデアはどんなものから着想を得ることが多いですか?

よー清水:なにか1つに大きな影響を受けるというより、見たものや経験の全てが資料になっていると思います。旅行や趣味のカメラやドローンなど意外なことがヒントになることもあります。例えばアニメに関わるときは、アニメを資料とするだけではなく、実写の映画や小説などから着想を得ることもあります。イメージマップ、マインドマップなどでアイデアを出すこともあります。

――最近おすすめの映画や小説はありますか?

よー清水:Netflixオリジナルの『バキ(範馬刃牙)』シリーズは面白いですね。SF小説で面白かったのは『我らはレギオン(ハヤカワ文庫)』とか、あとこれは科学についての本で『量子力学で生命の謎を解く』というもの。科学のニュースが好きで、よく気になった記事は読んでいます。月に1回ぐらい文字を摂取したくなる周期があって、そのときにガーッと読みます。本はレビューなどより、Twitterなどで信頼できる人がおすすめされているものを選ぶことが多いです。

「どんな人ならイラストを発注したいか」逆算する視点が大事

――ブログでSNSとの付き合い方や「駆け出しのイラストレーターは背景を描いたほうが良い」など、若手の方への発信を意識されているなと思いました。

よー清水:最近は情報を秘密にする人より、シェアできる人のほうが生きやすい時代なんじゃないかと思っています。僕の場合は絵を描くことが自分のベースになっているので、そこから出てくるノウハウや気づきを発信することを心がけています。発信していると巡り巡っていいことがあって、僕のブログを見てくださったりアドバイスさせてもらったりした方が数年経ってゲーム会社に入って、お仕事を発注してくださったことがありました。

――縁がつながっていっていますね。企業案件の依頼はどういった経緯・媒体で来ることが多いのでしょうか?

よー清水:ほぼ100%、自分のWebサイト経由ですね。一度依頼してくださった方にまた依頼していただけることが多いです。

よー清水さんによる「ポッキーの日」広告イラスト(江崎グリコ株式会社) よー清水さんによる「ポッキーの日」広告イラスト(江崎グリコ株式会社)

――よー清水さんのWebサイトの依頼フォームにはNDA(秘密保持契約書)の締結や実績公開などの説明書きがあって、発注視点でとても信頼できる印象を受けました。こういった視点はどうやって培われたものなのでしょうか?

よー清水:教えられたというよりは「どんな人なら自分がお金を使って絵を発注したいか」を考えた結果ですね。NDAについては実際に仕事を進める上で締結することがほとんどなのと、クレジットを作品に出す実績公開についても後から揉めるよりも書いていたほうが双方にとってスムーズだな、と。

――そこも「サービス」ですね。

よー清水:そうですね。依頼があってのサービス業なので、自分がどういう人に見えたらお仕事を依頼しやすいだろうと考えるのは大事だと思います。Webサイトなどできちんとしてるなって思われたら仕事が続いて収入が安定しますし、足元を見られにくくなる。そういう自己防衛的な意味もあります。

――コロナ禍で収入面やメンタル面で打撃を受けているクリエイターが多くおられます。絵を描いて生きていく上で、収入を担保するために必要なことは何だと思われますか。

よー清水:1つ目は収入源を複数にすることだと思います。よく言われることですが本業以外の収入源を分散して持っておく。本の印税とか、ブログの広告とか、どこか1つがだめになっても他で補えるようにする。
2つ目はSNSやネット上での表現に敏感になること。コロナの影響もあるかもしれませんが、最近は特にSNSがセンシティブになっている印象があります。自分が直接発信しているメディアでは、常に考え方が異なる誰かが見ているという意識が必要だと思います。特にイラストを発注してくれるお客さんはトラブルを恐れます。いかにトラブルが起きないか、発注しやすい人かと思ってもらえるのは気をつけています。

――確かにSNSでの言葉遣いが荒々しかったり、シェアしている内容が不穏だったりすると発注を躊躇してしまうかもしれません……。

よー清水:「怖そう」って思われないのは大事だと思います(笑)。僕は発信する場所にあわせて雰囲気作りを分けていて、Webサイトは発注する企業さん向けに割とお硬く、SNSはお絵かきする人ともつながるので楽しい印象にしています。

――よー清水さんはいつも視点を外に置いてご自身を見られているんですね。

よー清水:お客さんあっての仕事なので、そういう意識があるのかもしれません。
あんまり怖い人とは思ってもらいたくないですね(笑)。だからアイコンも文鳥なんですけど……。

よー清水先生のアイコン。当日はオンラインでの取材。取材中、文鳥のアバターがずっと動いてしゃべってくれていました (当日はオンラインでの取材。取材中、文鳥のアバターがずっと動いてしゃべってくれていました)

――これはなぜ文鳥なんですか?

よー清水:これはうちで飼っている文鳥なんです。あと「オエー鳥」っていうAA(アスキーアート)があって、それと文鳥をかけ合わせたアイコンが昔から定着してしまったんです(笑)。この文鳥アバターもちゃんと「オエー」ができるんですよ。

よー清水先生のアイコン。当日はオンラインでの取材。取材中、文鳥のアバターがずっと動いてしゃべってくれていました

――これはすごい!

よー清水:このアバターは知人に発注してつくってもらいました。アバターがあると服や寝癖がひどくても大丈夫なんです。「オエー!」って吐いたら「そのスケジュールは無理なんだな」と察してもらえたり(笑)。これもリモートの打ち合わせのやりとりを丸くするのに一役買ってくれています。

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よー清水さんはパルミー主催のイラストコンテストのキービジュアルと審査員も担当 よー清水さんはパルミー主催のイラストコンテストのキービジュアルと審査員も担当

――よー清水さんが背景を重視して描かれるようになったのはどんなきっかけだったんですか?

よー清水:キャラクターイラストって描いている人がたくさんいるんですよね。でもどんな作品でも背景があるのに、背景を描く人ってあまり多くなくて。僕も元々はキャラクターの絵をたくさん描いていたんですけど、あるとき背景をしっかり描いてみたら評判が良くて。それで描き続けていくうちにキャラが小さくなっていって(笑)。いまは逆にキャラも、ということでキャライラストのお仕事をいただく機会も増えてきました。

――今回はお絵描き講座パルミーで背景講座を収録されてみて、いかがでしたか。

よー清水:この講座は、普段キャラクターを描いていて、背景にも興味があるけど難しいことは分からない。でもそれっぽい背景を描きたい……という人向けの講座です。「自分でも背景って描けそうだな」って思っていただけたら大成功です。背景によく使われる「青空」「木」「都市」の3つをうまく描けるように解説しています。
 
――この3つの背景を押さえておくといい、というのはよー清水さんのご経験から?

よー清水:後ろにだいたい青空あれば良いイラストに見えるんじゃないかと(笑)。あとはこの3つを組み合わせればある程度のバリエーションができます。今回の講座ではパースの話はしていません。ちゃんと描こうと思うとパースの話は避けて通れませんが、まずは「描ける」という自信をつけていただけたらいいなと思います。

――どういった点が今回の講座の見どころですか?

よー清水:短時間でそれらしい背景ができるというところですね。細かく描くのはまた次の段階でもいいんです。雲の描き方にしても、ざっと塗って消しゴムで雲っぽく仕上げる方法を紹介しています。「自分でも真似できそうだ」って思っていただきたいんですよね。講座で使っているブラシをパルミーの講座内で配布しますので、すぐに真似して取り組んでくれたら嬉しいです。

――よー清水さんにとって、絵を学ぶ上で大切なことは何だと思われますか?

よー清水:スキルによって段階があるのかもしれませんが、最初のとっかかりはとにかく楽しむことだと思います。描きたいものを楽しく描く。あとは続けられるかどうかですね。そして本格的に絵に取り組みたいのなら、オリジナリティとかじゃなくて「ちゃんと真似る」ことが大事だと思います。「真似」というのは模写とは別に、「なぜこの絵はここをこう描いているんだろう」「絵がうまい人はなぜここにこの色を置いているんだろう」と分析して描くことです。絵が上達するには、そういった表現方法を解析して吸収していくのが良いと思います。

――絵をこれから学ぶ人にとても参考になるお話だったと思います。ありがとうございました!



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