イラストの背景や文字にキラキラと輝くネオンを使いたいけれど、描き方が分からない。ネオンの光をより良く見せる効果的な色を知りたい。そんな方に今回は、Twitterから、ネオンについて2つのご投稿をご紹介します。
レトロでポップなイラストにも、華やかでゴージャスなイラストにも使える色鮮やかなネオンの描き方をマスターして、作品をより素敵なものにしましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
クリスタでのネオンの描き方4ステップ
まずは、木村温さんのTwitterから、「CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)」でネオンを描く方法をご紹介します。4ステップで簡単に描くことができるそうです。
レイヤーの順番を確認しながら描いていきましょう。
(1)ネオンにしたい絵・テキストを用意する
まずは通常レイヤーでネオンにしたい絵やテキストを用意します。
例のイラストではフラミンゴのくちばしの青い部分と身体のピンク色の部分など、線の色が違う部分は少し間をあけて描かれています。そうすることで、よりレトロでネオンらしく描くことができます。
フォントもレトロなものを使ったり、文字が重なる部分に空間をつくることで、よりネオン管・蛍光管のように見えるでしょう。
(2)白レイヤーを作成
(1)のレイヤーをコピーし、その上にペーストします。ペーストしたレイヤーの描写範囲を選択して、白一色に塗りつぶします。
(3)ガウスぼかしをかけるとネオンらしさが出てくる
(1)のレイヤーにガウスぼかしを「15」かけてコピーし、(2)で作成した白レイヤーの上にペーストします。ガウスぼかしの数値はキャンバスサイズや解像度によって変わりますので、イラストを見ながら適宜調節してください。
(4)さらにガウスぼかしをかけて各レイヤーの合成モードを変更
(2)の白レイヤーをコピーして一番上に配置し、弱めにガウスぼかしをかけます。今回は「5」かけているそうです。
次に、4つのレイヤーをフォルダに格納し、それぞれのレイヤーの合成モードを変更していきます。
合成モードは上から順に
・スクリーン
・加算[発光]
・オーバーレイ(イメージに合わせて適宜変更可能)
・スクリーン
となっています。
この合成モードの組み合わせだと、どんな色を使用しても見栄えが良いネオンが描けるそうです。
最後に、フォルダの合成モードと透明度を変更します。今回は「通常・透明度95%」にしました。通常モードは光の「色合い」を印象づけたいときにおすすめです。「光」を印象付けたい場合は「通過」にすると背景色によってはやや白っぽくなってしまいますが、輝きが増すので効果的とのことです。
イラストのイメージに合わせて試してみるとよいでしょう。
こちらもガウスぼかしの数値はお好みで調整してください。
白レイヤーをオーバーレイ以外にしても光り具合が変わるので、元絵の色などに合わせて調整してみてください。
効果的なネオンデザインの配色
ネオンにどんな色を使えばいいかわからない。ネオンを描いてもいまいち色がぱっとしない……。
そんな方に、つだしんごさんがTwitterにご投稿されていた、ネオンデザインの配色の一覧をご紹介します。
「形の色」でモチーフを描いたあとに、「影の色」でぼかしを入れています。
色の組み合わせを参考にして、イメージにあったネオンを描いてみましょう!
カラーコードの数値はこちらです。
●赤系
形の色:RGB 252,97,95 CMYK # FC615F
影の色:FGB 196,1,0 CMYK # C40100
●ピンク系
形の色:RGB 255,106,203 CMYK # FF6ACB
影の色:RGB 202,0104 CMYK # CA0068
●青系
形の色:RGB 140,105,255 CMYK # 8C69FF
影の色:RGB 52,0,222 CMYK # 3400DE
●水色系
形の色:RGB 107,217,254 CMYK # 6BD9FE
影の色:RGB 1,161,209 CMYK # 01A1D1
●緑系
形の色:RGB 101,255,162 CMYK # 65FFA2
影の色:RGB 17,183,81 CMYK #11B751
●黄色系
形の色:RGB 255,220,104 CMYK # FFDC68
影の色:RGB 173,136,0 CMYK # AD8800
●白系
形の色:RGB 255,255,255 CMYK # FFFFFF
影の色:RGB 255,255,255 CMYK # FFFFFF
最後に、つだしんごさんのプロフールをご紹介します。つだしんごさんはグラフィックデザイナーをしていらっしゃるそうです。TwitterやInstagramにてグラフィックデザインのtipsをたくさんご投稿されていますので、ぜひご覧ください!
つだしんごさんのTwitterはこちら
つだしんごさんのInstagramはこちら
まとめ
ネオンの描き方は、さまざまな系統のイラストに応用できそうです。たとえば、豪華な歓楽街での背景にあるネオン管が使われた看板や広告に。SF作品では、サイバーパンクなコンピューターの光の表現に。レトロでポップな作品には、派手な色の組み合わせを試してみても良いですし、ロゴの作成にもぴったりです。さらに、コンサートやライブで使われるサイリウムや、アイドルのサインを描くときなどにも使用できそうです。
また、ガウスぼかしといった光の描き方は、様々な表現の参考になりますね。
ネオンの描き方をマスターして、作品をより華やかにしましょう!