首の付け根から胸の間にある「鎖骨」は、イラスト表現が難しいパーツです。鎖骨の影の入れ方を覚えて、自然なキャラクターイラストに仕上げましょう!
今回は、Twitterから岩奈ケイトさんのご投稿を紹介。鎖骨を描くときの影付けのポイントを見ていきましょう。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
鎖骨の描き方をイラスト解説
キャラクターの鎖骨は、服装や構図を問わず描く機会の多い部位です。立体感を表現する鍵である自然な影付けができれば、きれいな鎖骨に見せることができます。
鎖骨の影入れのポイント
2パターンの鎖骨の影入れを載せています。
解説イラスト左は、鎖骨の下に影を付けています。
よく見かける鎖骨の描き方ですが、鎖骨が細いように見えて違和感があります。実際には、鎖骨は意外と太く、下にできる影は目立たないとのことです。
解説イラスト右は、鎖骨の上に影を付けています。
アニメ作品のキャラクターでも鎖骨の上に影を付けていることが多く、鎖骨の立体感が表現されていて自然な感じがします。
さらに鎖骨を表現したい方へ
鎖骨をより深く表現したい方は、首回りや肩の筋肉を考えてみましょう。
肩と鎖骨の間に三角の影を描いたり、僧帽筋の三角の落ち影を描いたりすると、鎖骨をより立体的に見せることができます。解説イラストの赤線で囲まれた部分に、三角の影を描いています。
また、鎖骨の出っ張りの光が当たる部分は、肩に向かって細くすると、良い感じの鎖骨に見えます。
バストアップのイラストなどでは首周りや鎖骨も目立ってきます。立体的できれいな鎖骨を表現することで、キャラクターもより魅力的になると思います。
皆さんもぜひ解説を参考に鎖骨を描いてみてください。
体の上半身の構造を解説
鎖骨の他にも、肩や胸といったパーツをきれいに描くことで、キャラクターイラストの見栄えが良くなります。男性・女性の上半身の描き方を見ていきましょう。
男性の体を上手に描くポイント
男性と女性の上半身を比較すると、様々な体の構造の違いが見られます。
- 首の太さ
- 肩の幅
- 胸の有無
- 筋肉のつき具合
男女間では筋肉のつき具合に違いがあり、男性のイラストを描く際には筋肉が発達している箇所にボリュームをつけることが大事です。
首から背中に広がっている僧帽筋・肩を覆っている三角筋・胸部に位置する大胸筋・腕部で目立ちやすい上腕二頭筋など、筋肉をがっしりと描きましょう。女性に比べて体ががっちりとしているので、シルエットを角ばらせると雰囲気が出せます。
女性の体を上手に描くポイント
男性に比べて女性の体は丸みを帯びているので、体のシルエットにも丸みを持たせることが大事です。
女性の胸をバランス良く描く手順をご紹介します。間違えてしまいがちな女性の胸の位置ですが、鎖骨・肘との比率を考えると描きやすいです。
女性の胸を描く際には、鎖骨と肘の真ん中に円形を描くようにします。サイズは自由ですが、「鎖骨から胸:肘から胸=1:1」の比率は常に変わらないので、体のバランスを崩さずに胸を描くことができます。鎖骨の描き方と一緒に覚えてしまいましょう。
まとめ
鎖骨の影入れのポイントや、上半身を上手に描く方法のご紹介でした。鎖骨周りの立体感にどこか違和感がある……とお悩みの方は、岩奈ケイトさんの鎖骨の描き方を参考にしてみてください。
最後に、岩奈ケイトさんのTwitterをご紹介します。他にも素敵なイラストを投稿されているので、ぜひご覧ください!
岩奈ケイトさんのTwitterはこちら