CLIP STUDIO PAINT(クリスタ)のバージョンアップはお済みでしょうか? クリスタではバージョンが上がるごとに、画質を向上させたり、写真をイラスト調にしたりと、高性能なフィルター機能が実装されています。
今回は、クリスタの機能の「スマートスムージング」、「イラスト調」、「自動影指定」の使い方をご紹介します。
この記事の目次
クリスタのフィルターを活用しよう
ワンステップできれいな画質に変換する。「スマートスムージング」
クリスタ1.9.1で実装されたスマートスムージングフィルタ
— 結城結 (@uki_uu) July 18, 2019
やばない? pic.twitter.com/wAXnOwjF2s
スマートスムージングは、写真やイラストの粗いジャギーを軽減して、きれいな画質に変換する機能です。クリスタのバージョン 1.9.1からスマートスムージングを使うことができます。
メニューの〔編集〕から機能を使う
スマートスムージングの機能はメニューの〔編集〕から呼び出します。ダイアログが表示されるので、画質変換の設定を行いましょう。
スマートスムージングの効果の強さは、〔強度〕の項目から弱・中・強を選択することができます。事前に選択範囲を指定しておくと、指定した範囲のみスマートスムージングが適用されます。
クリスタのスマートスムージングの処理結果
左がスマートスムージングの適用前の写真、右がスマートスムージングを適用した後です。右の写真では、ジャギーが軽減されて粗さがなくなっています。
スマートスムージングはイラストの画質もきれいにすることができます。画像のジャギーや粗さが気になるときは、スマートスムージングの機能を試してみてください。
写真をイラスト風に簡単変換。クリスタ「イラスト調フィルター」
写真からアニメ背景風加工、クリスタのイラスト調フィルターをつかう覚書。ディーテイルを飛ばして、明るくして青を乗せて影を加えるとそれっぽくなりました。 pic.twitter.com/MJR1N7Jqj6
— てるのねぢ (@terunonedi) August 19, 2020
イラスト調フィルターは、写真をイラスト風に加工する機能。クリスタのバージョン 1.9.4からイラスト調フィルターを使うことができます。
イラスト調の機能はメニューの〔フィルター〕から
メニューの〔フィルター〕→〔効果〕からイラスト調の機能を呼び出します。
ダイアログが表示されるので、プレビューを確認しながらフィルターの値を調整していきましょう。解説例では、線の項目は低い値を設定して黒線を目立たせないように、色の項目は高い値に設定して色彩が映えるようにしています。
イラスト調の処理結果
左が元の写真、右がイラスト調のフィルターをかけた後の写真です。1ステップで写真がイラストのような仕上がりになりました。
フィルターを調整することで様々な表現が可能
線の不透明度や色の階調数など、イラスト調フィルターの設定値を変更してみると様々な処理結果が得られます。
お手軽に写真をイラスト調に変換したい場合に活用しましょう。
影色を自動で選んでくれる。クリスタ「自動影色指定プラグイン」
クリスタの自動でアニメ塗りしてくれる「自動影色指定プラグイン」とかいう絵かきを駄目にする機能がやばい。影を選択範囲で指定すると、地塗りレイヤーから影に合う色自動で選んで勝手に塗ってくれるhttps://t.co/wviZMGHEsN pic.twitter.com/CWarMwidho
— 298?再販チャレンジ中 (@15_298) September 4, 2015
「自動影色指定」は、選択した範囲の影色を自動で塗ってくれる機能です。
有志のクリエイターの方が作成したプラグインで、CLIP STUDIOスタジオの公式ページからダウンロードすることができます。Windows版のクリスタで使うことができますが、MacOS版は対応していません。
クリスタのプラグインストアで利用手続きが必要
メニューから〔フィルター〕→〔フィルターを入手〕を選択すると、クリスタのプラグインストアが表示されます。無償プラグインのタブに自動影色設定の項目があるので、利用手続きを行いましょう。
影を塗りたい箇所に選択範囲を作成して、〔フィルター〕→〔自動色変換〕→〔自動影色指定〕を選択します。
自動影色指定の処理結果
フィルターを適用すると水色の影色が自動的に決定され、選択範囲が塗りつぶされます。肌の影つけ用の設定もあり、自動指定される影色をお好みで調整することができます。
影をぼかさないアニメ塗りと相性が良く、影色を考えるのが苦手な方にもオススメの機能です。
まとめ
クリスタの人気フィルター機能の、スマートスムージング、イラスト調、自動影色指定のご紹介でした。昔のバージョンのクリスタを使用されている方は最新版にアップデートをして、使いやすいフィルター機能を試してみてください。
「自動影色指定プラグイン」 ダウンロード画面