厚塗りをやってみたいけど、時間と手間がかかりそう、塗り方がいまいち分からない……そんな悩みを抱いたことはないでしょうか?
今回はお絵かき講座パルミーの「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」を体験してきました。講座で学んできた厚塗りイラストの作業のコツや進め方を、イラストメイキング形式でレポートします。
パルミー「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」の内容は?
この記事の目次
講座の概要
パルミーの「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」は、厚塗りのエッセンスを取り入れた「厚塗り風」イラストの製作工程を紹介している講座。講師はイラストレーターのネコぷし先生です。
厚塗りが苦手な方や、厚塗りを初めて知ったという方にオススメです。
厚塗りとは?
油絵風に不透明度の高い絵の具・筆で絵を描く手法・工程のこと。塗りの厚み・情報量が多く、ソーシャルゲーム・カードゲーム風のデジタルイラストなどでよく使われている技法です。
なぜ厚塗り「風」講座?
講座によると「絵の仕上がりが厚塗りっぽくならなくても、厚塗りの手法で塗ればそれは厚塗りと呼ぶのでは」とのことです。
「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」の流れ
1日目「厚塗り風イラストの基礎知識」
厚塗り風イラストを描く上での基本的な知識について解説しています。
2日目「下塗りの準備」
厚塗り行う上で必要なイラストの下塗りについて解説。
3日目「厚塗りの実演」
厚塗り風イラストの描き方を実演解説。
4日目「イラストの仕上げ」
色調補正やブラシ効果の追加を行います。
詳しい手順はパルミーの7日間の無料お試し受講で
この講座では「厚塗り風に見せるイラストの描き方のコツ」が学べました。特にネコぷし先生の「厚塗り風イラスト実演(前髪・後ろ髪)」のテクニックは初めて知ったので、参考になりました。以降のメイキングは、講座のネタバレを避けています。パルミーのネコぷし先生のクリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座を受けていただくと、厚塗り風イラストの進め方のコツが分かります!
シンプルな手順ながら、ポイントを抑えることで絵として「魅せる」為のテクニックも学ぶことができます。
まずは7日間の無料お試しで受講を検討されてみてはいかがでしょうか?
厚塗り風イラスト講座で学んだことを、イラストメイキングで紹介
講座終了後、厚塗り風イラストに挑戦。メイキングを紹介
(1)下描き
講座で描かれたイラストがシーツに寝そべる女の子のイラストでしたので、それに倣って寝そべる女の子が描きたいと思いました。
講座では仰向け寝の姿勢だったので、こちらではうつ伏せ寝にしました。
(2)下描きを清書
上記で記したデッサン鉛筆ブラシで清書していきます。
レイヤーモードは乗算、線の色は茶色にしています。
清書したレイヤーの下に色塗り用のレイヤーを敷くのですが、茶色の線画が乗算で黒く馴染む為です。
なお、下描きで置いていたクマのぬいぐるみ(?)は消えてしまいました……。
(3)下塗り
清書した線画レイヤーの下に、下塗りレイヤーを置きます。
後々細部を整えますが、この段階からなるべく丁寧に色を置いておくと、後の工程が楽になります。
背景に濃いめのオレンジを置き、逆にキャラクターの顔へ視線が行くように顔周りは白に近い色を置きました。
シンプルな服装なので、スカートやタイツに模様を入れて情報密度を上げます。
(4)厚塗り
一旦ここで線画を含めた全てのレイヤーを統合、新しくレイヤーを追加して漸く厚塗りの工程へと入ります。
●顔
睫毛や瞳の周り、細かい髪の毛先、それらに隣接する肌を調整しました。
以下、全ての調整工程に於いて粗い所を丁寧に削り出し、整えていくように描き込んでいきます。
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●脚
タイツの柄、スカートの裾と柄、それらの影の、塗りが粗い部分を整えました。
奥の足や背後のクッションには紫の影色を入れ、空気感を出しました。
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●手
肌の赤みを若干足し、またシーツとの接地面の影を濃くしました。
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ひととおり細部を整えた状態がこちら。
(5)調整・仕上げ
画面全体の色調補正を入れたり、更に細部の影を追加したりしながら画面の密度を上げていきます。
画面手前の空きを埋める為、テープを足しました。
(6)まとめ
パルミーの配信講座、「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」の体験レポートでした。
感想
「レイヤーを細かく分けて描くのが苦手な人に、厚塗りはオススメ」とネコぷし先生が講座の中でおっしゃっていました。全行程の着色がほぼ1枚のレイヤーで済むのは、厚塗りの大きなメリット。
あとは作風や作業のしやすさに応じて、ラフ/線画/塗りの描き込み具合を変えたり、レイヤーを分けたりしてもよいかもしれません。
作業工程がシンプルながらも色の乗せ方、決め方についてのコツも学べる、「クリスタでチャレンジ!厚塗り風イラスト講座」。ぜひ一度体験してみてください!