キャラクターイラストを描きたいけれど、人間の体の構造や人体バランスが分からない……。人物ラフが描けずにお悩みの方には、写真の上から人体・骨格をトレースする練習がオススメ!「骨格トレース」は、初心者の方でも安心して取り組める練習方法です。
今回は、骨格トレースの手順を解説。写真素材を使って骨格をトレースする際のポイントや、練習用におすすめのフリー素材の写真をご紹介します。
※この記事の画像は、商用利用可のフリー画像サイト「Unsplash」より引用して掲載しております。
この記事の目次
骨格トレースの練習手順を解説。写真から人体のバランスを学ぶ
1.写真素材を選んでペイントツールで開く
右足を前に出してステップをしている女性の写真で、骨格トレースをしていきます。手足が衣服に覆われていないので、骨格を写しやすい写真です。
写真素材をペイントツールで開いて、写真レイヤーの上にトレース用の新規レイヤーを作成します。
2.関節の位置、イラストの頭身・体格を意識して骨格をトレース
不透明度のある大きめのサイズの鉛筆を使って、ラフな線で人物をトレースしていきましょう。
ただ人物をなぞるのではなく、どこに関節があるのかを意識することが大切です。関節の位置や体のパーツの比率を覚えると、人体をきれいに描けるようになります。
また、自分の描きたい頭身や体格に合わせることもポイントです。
解説例では、イラストを意識して人物の頭部を大きくして頭身を下げています。肩幅も少し幅を狭めています。
3.全身の骨格をトレースして関節を描き込む
さらにトレースを進めて全身の線を引きます。
胴の部分は衣服の輪郭線を取らずに、下側に隠れている骨格を意識してトレースしましょう。肘や膝、手首や足首といった関節の位置も描き込んでいます。
4.体の中心線や影を描き込む
体の側面や手足の向きにも気を配りましょう。
今回の解説では、体の中心線や足のつけ根の位置、簡単な影も描き込んでいます。
人物写真から骨格の位置や形を読み取ることで、イラスト制作に重要なラフの構成力を養うことができます。
骨格トレース 練習用におすすめのフリー素材とポイント解説
骨格トレースに用いた写真素材と、その他の骨格トレースの練習におすすめなフリー素材を掲載しています。
1.右足を大きく前に出してステップをする女性
2.壁際で立ちポーズをとる女性
3.バスケットでダンクシュートを放つ男性
4.両手を頭部に当て、目を閉じる女性
5.柔道の試合で逆さの姿勢から技をかける男性
6.ジムで両足を上げてトレーニングをする男性
7.片足立ちでバレエのポーズをとる女性
8.レンガの上に座るポーズの男性
9.両手を首に当て頭部を傾ける女性
10.両腕を大きく上げて伸びをする女性
11.車の前で片足を上げて足元を見る男性
12.横を向いて立ちポーズをとる男性
13.ひまわり畑で踊るポーズの女性
14.右足を高く上げてエクササイズをする女性
15.両手を上げてバスケットボールを構える女性
16.片足を立てて、しゃがむポーズの男性
17.前傾姿勢でロードバイクを漕ぐ男性
18.両手を頭部に当てて体をひねっている女性
19.カメラの一脚を掴みながらガッツポーズをとる男性
20.道路に座って、腕を膝の上に乗せている男性
画像引用元:Unsplash
まとめ
骨格トレースの手順や、骨格トレースにおすすめの人物写真のご紹介でした。
イラストの上達方法が分からずにお悩みの方は、ご紹介した骨格トレースをぜひ試してみてください。
人物写真を元に練習することで、人体のバランスや体の構造が理解できるようになると思います。