「濡れ透け」のイラストを描きたいけど、水に濡れた服の描き方が分からない……。水を吸った衣服の質感を簡単に表現する描き方はないだろうか?
今回は、ニャタBEさんの「濡れ透けの描き方」講座をTwitterから紹介。濡れたシャツやティッシュの写真と合成して、濡れ透けを表現する手順を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
濡れ透けイラストの簡単な描き方 パターン①
イラスト下地に濡れ透けシャツの写真を合成
体の下地を描き、新規レイヤーを作成してグレースケールでシャツを描きます。今回の解説ではシャツを描くかわりに、黒いシャツの上から白い下シャツを着て濡らしたものを、撮影して使用しています。
シャツのレイヤーの合成モードをスクリーンに設定します。
濡れたティッシュの写真を合成
石鹸水で濡らした黒い板の上にティッシュを置いてシワを作り、写真を撮影して取り込みます。
濡れたティッシュのレイヤーは合成モードをオーバーレイに設定して、消しゴムツールなどで削って調整します。
(当解説では濡れたティッシュを使用していますが、薄い白い生地のもので代用が可能です。)
レイヤー階層の一番上に、合成モードをオーバーレイに設定した加筆レイヤーを作成します。
黒色のブラシで塗ると衣服が「透ける」質感に、白色のブラシで塗ると衣服が「乾く」質感になるので、見栄えが良くなるように整理します。
最終的なレイヤー構成は解説イラストの右下のように、一番下から肌のレイヤー・濡れたシャツのレイヤー・濡れたティッシュのレイヤー・加筆レイヤーの順番です。
加筆して濡れ透けのイラストが完成
加筆が終われば濡れ透けのイラストが完成です。
濡れて体に張り付いてる箇所や、乾いてシワになっている箇所など、衣服の質感がリアルに再現されています。
濡れ透けイラストの簡単な描き方 パターン②(下シャツを使わない)
下地を描いて、スクリーン・オーバーレイでシャツを合成する
体の下地を描いたら、新規レイヤーを作成して白色でシャツを描きます。シャツのレイヤーの合成モードをスクリーンに設定して、不透明度を80%くらいまで下げます。
(背景の白い箇所にはスクリーンが反映されないので、レイヤー階層の一番下にグレーを置いています。)
スクリーンのレイヤーの上に新規レイヤーを作成して、合成モードをオーバーレイに設定します。黒色で、シャツが透ける箇所を塗っていきます。
(解説が見やすいように、スクリーンのレイヤーの不透明度を一時的に30%位まで下げています。)
色を塗ったレイヤーを複製して不透明度を調整します。さらに、濡らしたティッシュをオーバーレイで重ねます。
濡れ透け/乾いた箇所を意識してイラストに加筆
濡れ透けの箇所と乾いている箇所を加筆して、イラストの完成です。
合成モードのスクリーンとオーバーレイを使うことで、簡単に濡れ透けが描けました。
まとめ
濡れ透けの簡単な描き方の解説でした。透けた衣服の塗り方が分からずにお悩みの方は、ニャタBEさんの解説を参考にしてみてください。濡れたシャツやティッシュの写真を合成することで、水を吸った衣服をリアルに表現できると思います。
最後に、ニャタBEさんのTwitterとPixivをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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