イラストの塗り方は画材ごとに様々な手法があり、アナログ画とデジタル画によってもやり方が異なるため、出来上がりのイメージに合わせた画材で塗る必要があります。今回は、画材別の特徴の解説と塗り方のコツが分かるおすすめの本を紹介します。
この記事の目次
イラストの塗り方は画材で違う
イラストは使う画材や塗り方によって、柔らかい色合いのイラストになったり、はっきりとした色合いになったりするため、仕上げたいイラストによって塗り方を変える必要があります。
また、ぼかしなどに向いている画材・向かない画材など、画材の特徴を把握しておくことも大切です。
アナログ画材の種類や塗り方
イラストに使われている代表的なアナログ画材と塗り方を紹介します。
『水彩絵の具』は、薄い色から濃い色を重ねて塗っていくことで、独特な滲みのある仕上がりになります。誰もが馴染みある画材なので初心者の方でも使いやすいのが特徴です。
『コピック』は、プロのイラストレーターにも多く使われている画材の一つで、はっきりとした色合いのイラストに仕上がります。ぼかしなど柔らかい仕上がりには向きません。
『色鉛筆』は、細かいグラデーションを作りたい時や、柔らかい色合いに仕上げたい時に色鉛筆を使用します。水彩絵の具との相性もよく、組み合わせて塗ることもできます。
デジタル画材はソフトや使い方によって異なる
デジタルの場合も、使用するデジタルソフトや使い方によってそれぞれ特徴があり、仕上がりも異なります。水彩画のように柔らかい色合いのイラストにしたいのか、はっきりとした色合いのイラストにしたいのかなど、描きたいイラストの仕上がりによって選ぶソフトは変わってきます。
ソフトによって機能や使い心地がかなり違うので、自分に合った使いやすいソフトを選ぶのがよいでしょう。
アナログ塗りでおすすめの本
初心者でもアナログ塗りが上達するコツが分かる3冊の本を紹介します。それぞれの画材に特化していて解説しているので、使いたい画材のものを選んでみましょう。
すぐ上手くなる水彩画の描き方
『すぐ上手くなる水彩画の描き方』は、水彩画初心者のための、身近にある果物や花などをモチーフに水彩画をマスターできるようになる本です。
コピックかんたん上達色ぬりレッスン
『コピックかんたん上達色ぬりレッスン』は、肌・目・髪・バラ・草・青空・海などの塗り方について、6人の作家の描き方から学べる本です。塗り方に失敗した時のリカバリー方法も解説されていて、実際に役に立つ情報がたくさん載っています。
デジタル画しか描いたことがない人や、デジタルの方が得意な人のために、デジタル画の技術をアナログ画に置き換えた場合の技術も解説されています。
すぐ上手くなる色鉛筆画の描き方
『すぐ上手くなる色鉛筆画の描き方』は、色鉛筆画の基本的塗り方から、応用の塗り方までをわかりやすくマスターできるようになっている本です。画材選びのコツから解説されているため、色鉛筆画の入門編としておすすめです。
デジ塗りはソフトに合わせた本を選ぼう
デジタルの場合は、ソフトによって描き方が大きく異なるので、使うソフトに合わせた本を選ぶ必要があります。
ここでは、使用するソフト別に、おすすめの本を紹介します。
CLIP STUDIO PAINT PROデジタルイラストテクニック
『CLIP STUDIO PAINT PROデジタルイラストテクニック』は、CLIP STUDIO PAINT PROの基本機能から、便利な小技まで、初心者にもわかりやすく解説している本です。
ペイントツールSAIスーパー彩色テクニック
『ペイントツールSAIスーパー彩色テクニック』は、SAIを使ってアニメ塗りや水彩塗り、厚塗りなどの塗り方を解説しています。技法の違いを豊富な作例でわかりやすく学べる本です。
デジ絵を簡単マスター Photoshop CGイラスト スーパーテクニック
『デジ絵を簡単マスター Photoshop CGイラスト スーパーテクニック』は、Photoshopを使用したイラストのテクニックを解説している本です。
ラフから下塗り・仕上げまでのテクニックを初心者の方にもわかりやすく解説しています。
まとめ
それぞれ画材には特徴があり、アナログ画もデジタル画も使う画材やソフトによって仕上がりが大きく変わってきます。柔らかい色合いの画なのか、はっきりとした色合いの画なのかなど、どんな仕上がりしたいかをイメージしてから画材を選ぶとよいでしょう。描きたいイメージに合った本を見つけ練習することがイラスト上達のポイントです。