写真から人物を切り抜いて別の背景写真と合成したいけど、色味が合わなくて浮いてしまう……そんな悩みはありませんか? 今回は繭さんのPhotoshopレタッチ講座で、人物を背景になじませる方法を学びましょう!、写真のレタッチはイラストの加工・合成の作業でも応用することができるので、手順を覚えておくと便利です。
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
Photoshopの合成で人物を背景になじませるレタッチ
Photoshopの操作の解説(レイヤーマスク、ぼかし)
レタッチの解説に入る前に、Photoshopの操作方法をおさらいしておきましょう。
レイヤーマスクを使って被写体を切り抜く
PhotoshopCCなどではレイヤーマスクを使用することで、簡単に指定範囲を切り抜くことができます。
自動選択ツールなどで切り抜きたい部分の選択範囲を作成して、レイヤーパネルの下部にある「レイヤーマスクを追加」ボタンを押します。解説では、選択範囲外の赤色の部分はマスクされて非表示になり、選択範囲の黄色の丸の部分だけを切り抜くことができます。
レイヤーマスクを別のレイヤーにコピーする
Photoshopでレイヤーマスクを別のレイヤーにコピーしたい場合の手順です。
レイヤーマスクを選択した状態で、alt(option)を押しながらコピー先のレイヤーにドラッグをします。
画像をぼかす
Photoshopではフィルターのぼかし機能を使うことで、レイヤー全体を簡単にぼかすことができます。
解説では、メニューのフィルター→ぼかし→ぼかし(ガウス)を選択しています。
Photoshopで人物を背景になじませる手順
レタッチ前の写真
背景レイヤーの上に、マスクで切り抜いた人物レイヤーを表示しています。この写真の人物の色合いを、背景の写真になじませていきましょう。
人物レイヤーの合成モードを乗算に設定
人物レイヤーの合成モードを乗算に設定します。
ぼかした背景レイヤーを作成し、人物レイヤーのマスクをコピー
背景のレイヤーを複製して、ガウスぼかしなどのフィルター機能を使ってぼかします。ぼかした背景レイヤーは、人物レイヤーと背景レイヤーの間に入れましょう。
人物レイヤーのレイヤーマスクを、ぼかした背景レイヤーにコピーします。
レタッチ後の写真
この手順だけで、人物を背景写真になじませることができます。人物の色合いが周りに溶け込んでいて、背景のロケ地で撮影した写真のように見えます。
色味の相性で、調整が必要な場合もあるとのことです。
まとめ
Photoshopの合成で人物を背景になじませるレタッチ手順の解説でした。ご紹介したレタッチの手順は、イラストの分野でも応用することができます。写真の合成方法やイラストの加工テクニックをお探しの方は、繭さんのレタッチの手順を参考にしてみてください。
最後に、繭さんのプロフィールをご紹介します。
繭さんはコスプレイヤーをしていらっしゃり、コスプレ写真サークル「Shigma studio」でご活動をしていらっしゃいます。Twitterでは他にも素敵な写真をご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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