イラストを描き始めたのだけれど、構図が思いつかなくて先の作業へ進められない……。構図作成はイラスト制作の土台とも言える工程なので、面白い構図を考えて素敵なイラストの取っ掛かりにしたいところです。
そこで今回は、構図が思いつかない時の発想方法についてTwitterでまとめていらっしゃった、3Li(三里)さん(@Li3ted33)の解説から、線から「形」を見つけて、面白い構図へ発展させていく手順を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
イラストの面白い構図の作り方。適当な線に「形」を見つけよう
線から構図を作る
①適当にペンでぐちゃぐちゃと描く
ペンを使って適当に線を引いてみましょう。何も考えなくてよく、紙からはみ出ても問題はないとのことです。
②描いたぐちゃぐちゃの線から「形」を見つける
体でも物でも全体の絵でもどこでもよいので、線から形を見つけてみましょう。解説イラストでは、右に大きく突き出ているカーブ線に着目しています。
カーブ線からひざの形を見つけて、脚のラフ画を描いています。今度は、左に突き出ているカーブ線に着目しています。
このカーブ線からは肘の形を見つけ出し、腕のラフ画を描いています。
③辻褄を合わせるために角度などを修正しつつ、足りない体の部分を書き足す
絵の辻褄を合わせるために肘の位置を上にあげて、頭や上半身のラフ画を描いています。頭の向きは、若干ぐちゃ線に合わせているとのことです。さらに、上に飛び出てているカーブ線に着目しています。
上に飛び出ているカーブ線の形を意識して、剣袋を持たせてみましょう。真ん中に線が入るとパキッとキマるとのことです。
④完成
構図ラフができあがったので、線画を描いて塗りの工程に移りましょう。ぐちゃぐちゃとした線から形を見つけることで、簡単に構図ラフを作ることができました。
ひらがなからイラストの構図を作る
また、3Liさんは、ひらがなから構図を作る方法についても解説しています。作例では、ひらがなの「あ」を人体の中心線やひざの部分に見立てています。
さらに、足の開きや服のたなびきの形を見つけて、構図ラフを描いています。「あ」はラフ案を出すためのものなので、使い辛いと思った線は無視してもアイレベルの線にしてもよいとのことです。
ぐちゃぐちゃの線と円から構図を作る
ぐちゃぐちゃな線と円を組み合わせて構図を作ることもできます。円は2つ3つおいてもよく、頭やひじ、ひざなど、重要な物を置きましょう。
ぐちゃぐちゃな線と図形の丸から、頭やひじ、体のラインの形を見つけています。
お兄ちゃんと妹の構図ラフが完成しました。複数キャラクターの構図を作る際にも便利な方法です。
ぐちゃ線と三角から構図を作る
最後は、ぐちゃぐちゃな線と、線を覆うくらい大きい三角形を組み合わせます。構図は、三角の中に収まるように描いていきます。
三角形でなくても、四角や丸、バツや五角形でもよいとのことです。
ぐちゃぐちゃな線と三角の領域から、人物の頭や手足の形を見出しています。
室内でキャラクターが座っている構図ラフが完成しました。同じ構図になりがちな人は、自由に描いたぐちゃぐちゃな線や図形から形を見つけ出す、構図の発想方法を試してみましょう。
まとめ
ぐちゃぐちゃな線から形を見つけて、構図へ発展させていく手順のご紹介でした。イラストの構図が思いつかなかったり、面白い構図が描けなくてお悩みの方は、3Liさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、3LiさんのTwitterとPixivをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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