カップルのキスシーンを描きたいのだけれど、キスをしている時の顔の角度や唇の描き方が難しい……。キスシーンの描き方を解説した講座はないだろうか?
今回は、キスの描き方をPixivでまとめていらっしゃった、栗さんの解説から、キスをしているキャラクターの描き方や、キスシーンの表現方法について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
キスの描き方をイラスト解説
キスシーンを描く際に気をつけていること、意識していることを、栗さんがまとめていらっしゃいます。漫画的な表現を目的としており、実際のキスシーンとは少し違ってくるとのことです。
頭部のアタリや唇の形について
キスシーンのキャラクターのアタリを載せています。
頭部を下から見たときのアオリ気味の角度、頭部を上から見たときのフカン気味の角度と、見せ方にバリエーションが出るようにしましょう。
キスをする際の唇の形は複雑なので、簡略化した図で考えると分かりやすいです。
解説イラストの「←」印の箇所のように、シワを描き入れて唇のムニュッとした感じを演出しています。この際、唇が接している部分の境目を少し途切れさせると、密着感が出るとのことです。
解説イラストの「→」印の箇所は、唇を重ねたことにより、口が半開きになっています。唇がふれ合う際の立体感を表現しています。
また、キスをする際は、唇の形が変わることも意識しましょう。唇を突き出して押し当てるので、唇が潰れた形になります。
ディープキスの描き方
ディープキスの描き方を解説しています。
上段の解説イラストでは、口を少し開き気味に描いて、すき間に線を引いています。歯を描くと、口の開き具合が分かりやすくなるとのことです。舌を描く際は、少しくたっとした物が、どちらかの舌の上に乗っかっている感じを意識しましょう。
応用例として、ディープキスのバリエーションを載せています。
・唇を咬ませるのではなく、押し付け合いながら舌を絡める。
・下唇と舌で相手の下唇を挟みこむ。
・舌で相手の上唇を舐める。
・片方は口を閉じ気味に舌を出し、もう片方は口を大きく開いて舌を出して、お互いに絡める。
キスシーンの様々な表現方法
キスシーンの程度に応じて、キャラクターの表情や演出を変えてみましょう。頬を染めたり、汗を入れたり、雲のようなエフェクトを追加して、キスの激しさを分かりやすく表現しています。
「手」を使って色気を出す
キャラクターの「手」も、使い方次第で色っぽい絵にするためのアイテムになります。
両手で顔を挟んだり、指ですくい上げたり、頬を鷲掴みにしてみましょう。また、指を這わせる程度に触れたり、頭を抱え込んだり、髪に絡ませるのも、色気を出すのに効果的です。
「手」よりも、「相手に触れる指先」を意識して描いた方がよいとのことです。
まとめ
キスシーンの描き方のご紹介でした。イラストや漫画でキスシーンを描きたいと思っていらっしゃる方や、キスをしている時の顔の角度や唇の形が分からずにお悩みの方は、栗さんのキスの描き方講座を参考にしてみてください。
最後に、栗さんのPixivとTwitterをご紹介します。他にも素敵なイラストや漫画をご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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