2頭身や3頭身のミニキャラクターを描きたいのだけれど、顔のパーツのバランスが難しかったり、体のどの部分をデフォルメすればよいのかが分からない……。デフォルメのコツを掴むための技法書はないだろうか?
そこで今回は、ミニキャラクターを描くためのテクニックを載せた本をご紹介したいと思います。
この記事の目次
デフォルメの描き方の本を紹介
ミニキャラクターとは?「SDキャラ」「ちびキャラ」とも呼ばれる
「ミニキャラクター」は、2頭身〜3頭身くらいの、顔や体を大きくデフォルメしてデザインしたキャラクターのことを指します。他にも、「SD(スーパーデフォルメ)キャラ」や、「ちびキャラ」といった呼称も使われています。
ミニキャラクターはデフォルメの具合が強いので、キャラの緩さや可愛さなどを表現したい場合にオススメです。イラストのキャラデザインや、アニメ作品のアイキャッチやエンディングアニメーション、ゲーム関連のグッズなどでも、ミニキャラクターをよく見かけると思います。
頭身ごとに描き方を解説。『ミニキャラクターの描き分け ほんわか2.5/2/3頭身編』
最初にご紹介する『ミニキャラクターの描き分け ほんわか2.5/2/3頭身編』(著:宮月もそこ、角丸つぶら/ホビージャパン)は、ミニキャラクターの描き方を、2.5頭身、2頭身、3頭身に分けて解説しています。人体構造の基本となるアタリの解説も多く、解説イラストも様々なアングルから描かれているので、ミニキャラクターを描くための様々なポイントを知ることができます。
ペンの動かし方や筆圧の付け方、綺麗な絵を描くための線の繋ぎ方など、イラスト制作に必要な基本技術の解説も載っており、イラスト初心者の方でも安心して読める本です。また、本の後半では、ミニキャラクターの喜怒哀楽の感情の出し方や、振り向きやぺたん座りといったポージングを意識した解説も載っており、日頃からミニキャラクターを描いている方にもオススメの技法書です。
トレースフリー素材もあり構図の参考になる。『スーパーデフォルメポーズ集 チビキャラ編』
『スーパーデフォルメポーズ集』シリーズは、SDキャラの様々な仕草やアクションを載せたポーズ集です。描くのが難しい俯瞰やアオリなどの構図や、体を大きく動かしたSDキャラのポーズも数多く載っています。今回ご紹介した『スーパーデフォルメポーズ集 チビキャラ編』(著:Yielder/ホビージャパン)の他にも、女の子編、ふたり編、キャラバリエーション編、基本ポーズ・アクション編と、様々なテーマを扱った本が販売されています。
日常的なポーズの他にもアクションシーンを意識したダイナミックなポーズが多く、ゲームイラスト用にSDキャラをデザインしたい方にオススメです。電子書籍版も販売されており、ポーズ集はトレースフリー素材なので、デジタルでイラストを制作している方にも便利です。
好きなアニメ・ゲーム作品の画集を、デフォルメの描き方の参考に
好きなアニメやゲーム作品などでSDキャラが登場しているのであれば、画集やアートブックを購入するのも一つの方法です。例として挙げているのは『GRANBLUE FANTASY DEFORMED×WORKS 1 』(著:Cygames/一迅社)。描き方の解説などは載っていませんが、プロのキャラクターデザイナーの方の仕事絵を数多く掲載しているので、イラスト制作に役立つ参考資料になります。好きな作品のキャラクターを、高解像度で印刷された紙面の上で眺めることができるので、気分転換ができてモチベーションも上がると思います。
まとめ
デフォルメキャラクターを描くためのポイントを載せた本のご紹介でした。デフォルメキャラの描き方が分からずにお悩みの方は、ご紹介した本を参考にしてみてください。