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『イラスト解体新書』著者、ダテナオト先生にインタビュー!

更新日:2018.04.26

「イラストをこれから描き始める人も、描いている人も納得できる一冊を。」そんな想いから作られた『イラスト解体新書』が、2018年3月22日にマイナビ出版さんから発売されました。
著者は、イラストレーターとして活躍しながら、インターネットを使ったお絵かき講座の個人講師を勤めているダテナオト先生と、プロのゲームグラフィッカーとして活躍する弐藤潔先生です。
今回は、著者の1人であるダテナオト先生にイラスト解体新書の制作秘話や、見どころについてお話を伺いました。


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今までのイラスト技法書にはあまり載っていないような内容を収録しています!

インタビュアー(以下、イ):「イラスト解体新書」とは、どんな内容の本なのか簡単に教えてください。

ダテナオト先生(以下、ダテ):僕がこれまで5年間個人のネットお絵かき講座を続けてきた中で、大体の生徒さんが共通して必ず起こすミスというものがあるんですね。僕自身も、中学や高校時代に同じようなミスをした経験があって、そういうものをまとめて載せています。
初心者さんが陥りやすいミスを減らすための知識だけでなく、上級者の方が見落としている部分もカバーできる、今までのイラスト技法書にはあまり載っていないような内容を収録しています。

イ:他の技法書との違いというのは、具体的にどんなことなんでしょうか?

ダテ:例えば、デッサンや模写、クロッキーといった絵の練習方法として必ず出てくる言葉がありますよね。インターネットの情報を見ていると、デッサン派とか、模写派と言った派閥に分かれているんです。その各々が、どちらの練習方法が上達への近道なのかということを議論をされているんです。
でも、初心者さんにとって何が真実なのかわからないですよね。そんな方に向けて、絵の練習法について正しく解説しています。
また、一般的な技法書を読むと、デッサンの描き方や、模写の仕方などの実例は載っていても、デッサンや模写を練習するにあたってどのような考え方や捉え方で進めていくかというものが抜けていることがあるんです。この本では絵を描く前の基本的なものの考え方を冒頭に載せています。

イ:そうなのですね、ありがとうございます。では、イラスト解体新書の制作期間を教えてください。

ダテ:2017年の5月に、編集プロダクションのレミックさんの方からご連絡いただいて、5月17日に制作に関わる面々と初顔合わせをしたんですね。そこから2018年の2月中頃くらいまで制作を続けていたので、9ヶ月くらいかかっています。当初の出版予定は10月頃だったのですが、出版社の都合で3月に出版という形になりました。

イラスト解体新書

才能や能力といった言葉に踊らされる必要はない。これが1番伝えたいことです。

イ:今回のイラスト解体新書のテーマを教えてください。

ダテ:「絵は誰でも上手くなれる!才能という言葉に騙されるな!」というものです。私の生徒さんにも多いのですが、みんな絵を描く時に才能が無いとか、センスが無いとか言うんですけど、才能は基本的に気にする必要は無いんです。才能があっても適切な訓練を積まなければ、絵を描く能力は得られないからです。絵を描く能力は、公式によって割り出すことができます。僕の考えた公式は、才能(遺伝)×訓練(戦略)=能力(実力)です。
才能と訓練に1〜5段階までの評価があるとします。ですが、僕の経験上才能が1の人はまずいません。人を記号化したものを人と認識できる、漫画が読めている時点で少なくとも才能2はあります。
才能の最大値5を持つ人を天才として、公式に当てはめれば、
才能5×訓練5=能力25
になります。
また、才能が2である人を公式に当てはめれば、
才能2×訓練5=能力10
になりますね。つまり、天才と才能2の人の差は15になります。これは大きく見えるかもしれません。しかしここで、「センス」を磨くことで、天才を大きく超えられるのです。センスもまた、公式で割り出すことができます。センス=知識×経験です。イラストに関する膨大な知識量と、トライ&エラーで身につけた精度の高さです。知識を蓄えるための労力と時間、経験を積めば良いのです。
先ほどの才能2の人にセンス5が身につけば、
才能2×訓練5×センス5=能力50
です。才能2の人が天才を25超えました。才能2の人が天才に比べて足りないものを、センスで補うことでプロの領域に至るわけです。

イ:そうなのですね、しかし天才がセンスを5まであげた場合、才能2の人は太刀打ちできないのではないでしょうか?

  

ダテ:確かにそうですよね。とはいえ、才能5を持っていて、訓練やセンスも最大まで引き上げた人物なんて、凡人の総数に比べればほんの一握りしかいないんです。僕らが競っている相手の大半は凡人です。ごく一部の真の天才を相手にする必要はありません。自分と才能がほぼ変わらない、少し上くらいの人たちと戦うために何をすべきか。才能にこだわることより訓練を積み、センスを磨くことこそが重要なんです。

イ:イラストや絵に関する勉強を積み重ねれば、才能という言葉に振り回されることもないんですね!

ダテ:そうです。結局、絵っていうのは漫画やイラストでも学問なんです。学問というのは、先人が積み上げてきた経験や知識を体系化して人に教える形にしたものですよね。つまり、人に教えられるということはある一部の人特有の能力では無いんです。訓練すれば手に入れられるもの。だから、才能とか能力といった言葉に踊らされる必要は無い。これが僕が伝えたいこの本の全てです。

本が完成した後も、自分で文章の修正を続けています。

イ:本を書いていて苦労したことはありますか?

ダテ:普段の仕事では生徒さんと会話しながら絵を教えることが多いので、描き方やポイントを文字に起こして短いワードに縮めることは大変でしたね。このニュアンスであっているのか?っていうのをひたすら自問自答して、できるだけ伝わるように書くことを意識したんですが、本が完成しても自分で文章の修正をし続けています。よりわかりやすく伝えられるように、修正したものを第二刷以降の本と、Kindle版のものに反映させてもらう予定です。

イ:すごいですね!確かに文章をわかりやすく、簡潔にまとめるのは大変ですよね。

ダテ:そうですね。僕は例え貧乏というか、すぐ例え話をしてしまうんですね。しかも、生徒さん達にとって伝わりやすい例え話がそれぞれ違うので、どんどん文章が増えてしまうわけです(笑)より多くの人に伝わるような書き方を考えて、どうしても文章が長くなってしまった場合は編集さんにお任せして添削していただきました。

イラスト解体新書 修正

▲完成したイラスト解体新書に、ダテ先生自ら赤ペンで修正しています。

よくある技法書ではなく、僕と弐藤さんだからできることを考えた。

イ:ダテ先生お一人ではなく、弐藤先生とのお二人で本を執筆されたのはなぜですか?

ダテ:出版元のマイナビさんの方から僕と弐藤さんで本を作ってくださいと依頼されたので、僕が弐藤さんを選ばせていただいたわけでは無いんです(笑)。なぜ2人になったのかも定かではないのですが、恐らく最初の時点の制作期限とかを考慮して、2人で書いた方が効率的なんじゃないかって形で選ばれたのではないかと思っています。

イ:お二人で一冊の本を作ることってなかなか無いことだ思うのですが、どのように進められたのでしょうか?

ダテ:僕が人物編、弐藤さんが構図編を担当していたので、完全に分かれて作業していました。制作期間中に2回ほど弐藤さんとメールでやり取りをしましたが、進捗状況を確認するくらいで共同作業はほぼしていませんでしたね。ですが、弐藤さんのお仕事を拝見することができてとても刺激になりました。

イラスト解体新書 分業

▲イラスト解体新書の目次

イ:そうなのですね、ちなみに先ほどお伺いした本のテーマは弐藤先生とご一緒に考えられたんですか?

ダテ:はい、そうですね。でも、最初はもっとよくある技法書だったんです。ただ、これでは今までのイラスト本と変わらないという話になって、僕と弐藤先生だからできることを考えましょうと、このようなテーマを決めて方向性を修正していきました。

イ:構図編を担当した弐藤先生から学んだことはありますか?

ダテ:僕も構図の基礎的な部分がわかるんですが、基礎からもう一歩先へ進みたいと思っている読者さんに寄り添ったものの考え方をされているので、大変勉強になりました。構図の取り方で、“本来こうすべき”ものを、よりドラマチックに見せるためにあえて違う方法で描くと良いです、みたいな文章を読んだときは、ほお〜!と(笑)。やっぱり仕事でやっていないと生まれない解釈だなと思いました。

イラスト解体新書 弐藤潔

▲弐藤先生による構図の解説ページ

イ:ダテ先生による基礎的な人物イラストの描き方から、弐藤先生によるプロの作家さんも参考になる構図の描き方まで、幅広い層の絵描きさんに対応している本なんですね!

ダテ:はい、まず第一にお絵かき初心者さんが陥りやすい部分をカバーできるように書きました。また僕の人物イラスト編でも、僕がTwitterで投稿したツイートで、プロのアニメーターさんやイラストレーターさんがなるほど!と言ってくれたり、リツイート数が伸びたものも採用しました。なぜかというと、経験則で上手くなったプロだからこそ、理屈を曖昧にしてしまうことで間違えてしまう問題点を補うものだったからです。だから、この本は全体的にイラスト初心者からプロの方まで様々な絵描きさんの悩みに対応したものだと思います。

ダテナオト先生からみなさんへのメッセージ!

イ:最後に、『イラスト解体新書』を買おうか迷っている人や、ダテ先生のファンの皆さんにメッセージをお願いします!

ダテ:とにかく楽しく描いてください!本の冒頭にも描いてあるんですが、正直別にこの本を読んで勉強しなさいとは言いません。何かを描いている時につまずいたり、何かおかしい、うまくいかないと思った時に開く本です。一から順番に読むものではないんです。本を見ていただければわかるのですが、ページの端に索引が付いているので、悩んでいる部分に当てはまりそうなページだけ見ていただければ良いんです。困ったら使うための辞書のように作っています。そんなに格式張って読むものではないので、気になるところだけ楽しく読んでいただければと思います。

イラスト解体新書を持っているダテナオト先生

▲イラスト解体新書を持っているダテナオト先生

ダテナオト先生、本日はありがとうございました!

まとめ

中学・高校時代に絵の描き方で苦労した経験があったと語るダテナオト先生。ご自身も苦労された時代があったからこそ、現在プロとなって、イラスト初心者さんから上級者さんまでの悩みを解決する『イラスト解体新書』という本を出版されたのだと思いました。

今回インタビューさせていただいたダテナオト先生とマイナビ出版さまから『イラスト解体新書』をプレゼントしていただけることになりました!
以下の応募フォームから5月9日(水)15時までに応募してくださった方2名様限定でプレゼントいたします。ぜひご応募ください!
※プレゼント応募は締め切らせていただきました。たくさんのご応募ありがとうございました!当選者の発表は賞品の発送をもって代えさせていただきます。



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また、ダテ先生はマイナビ出版さんから新しいイラスト本を出版されるそうで、現在はその本の執筆をしているそうです。そちらの情報もぜひチェックしてくださいね!

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