色の決め方を調べているのだけれど、「色相環図」や「補色」といった専門用語がよく分からない…。ペイントツールで色を選ぶ際に表示されるピッカーと何か関係があるのだろうか?
そこで今回は、「色相環図」の見方や、「補色」とはどのような色を指すのかを見てみましょう。
色相環図
色相環図とは
ペイントソフトのペンツールやバケツツールで使用色を選ぶ際に、解説画像のようなカラーサークルを見かけると思います。サークルの中を見てみると、赤・橙・黄・緑・青・紫…とグラデーションのように滑らかな色合いが並んでいます。
解説画像のカラーサークルのように、色相の変化順に円形の輪で配置した図を「色相環」と呼びます。
ペイントソフトのカラーサークルには色の境目がありませんでしたが、解説画像のように色を区分けしている色相環図もあります。こちらも色相順に並んでおり、一定の色相ごとに区切られているので、色相の関係が分かりやすい図になっています。
解説画像の色相環図は12色ですが、さらに色相を細かく分けた24色の色相環図や、明度・彩度と合わせてトーンを表した色相環図もあります。
色相環図の見方
解説画像は、色相順に12種類の円を配置している色相環図です。さらに色相の位置関係が分かりやすくなっています。
解説の色相環図で、光の三原色、類似色、補色について見ていきましょう。
色相環図の三原色
ペイントツールなどではよく目にする「RGB」は、「赤:Red、緑:Green、青:Blue」の頭文字からとっており、赤・緑・青を光の三原色と呼びます。
解説画像の色相環図で三原色の位置を確認してみましょう。色相環図を時計に見立てると、12時の位置に赤(255,0,0)、4時の位置に緑(0,255,0)、8時の位置に青(0,0,255)が配置されており、色相環図で三原色の位置を線で繋ぐと正三角形ができます。
色相環図の類似色
色相環図の12時の位置にある赤色を見てみると、左にピンク色、右にオレンジ色が配置されています。ピンク色・オレンジ色は赤色と色相が近く、並べて見るとグラデーションのように色相が馴染んでいます。
赤色に対するピンク色・オレンジ色のように、色相環図で隣り合う色のことを類似色と呼びます。
色相環図の補色
色相環図の8時の位置にある青色の反対側には、黄色が配置されています。隣同士で色相が近かった類似色とは一転して、青色と黄色は色相が離れていて際立っているように見えます。
青色に対する黄色のように、色相環図で向かい合っている色のことを補色と呼びます。
身近な類似色・補色
身近にある写真やイラスト、デザインで使われている色を、色相環図と照らし合わせて見てみるのも、配色の参考になると思います。
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写真やイラスト、映像作品などの画面では、類似色が多く表れているのを見かけたことがあると思います。色相環で近い位置に配置されている色同士なので、色相の変化が少なく、馴染んで見えます。
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色相環図で反対側にある補色・補色付近の色を使用したデザインの商品も、身近に数多くあります。色相が対比されているので、色合いのインパクトが印象に残ります。
まとめ
色相環図の見方や、類似色や補色の位置関係についての解説でした。ペイントソフトで色を選ぶ際や、デザインの配色を決める時は、色相環図を使って色の相性を考えてみてください。
(参考書籍:「色相・配色・混色 美しい配色と混色のテクニックをマスターする」 河出書房新社)