自然物やイラストでもお馴染みの「水」の表現。水は透明色なので、どうやって描けばよいのか戸惑っている方も多いのではないでしょうか?
そこで今回は、水の描き方講座をPixivにまとめていらっしゃった、KYAN-DOGさんの解説イラストから、水の描き方の手順を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
Pixiv 「KYAN-DOGさん 水の描き方講座」水の描き方講座
(1)まずは丸い球体で考えていきます。
右上から光が当たると考えて、通常の球体は真ん中の解説イラストのように、テカリを表現します。
今回は水滴ということで、右の解説イラストのように、テカリとカゲを逆の位置に描いています。このように、水滴などの透明体では全てが逆さまになる、とのことです。
それを踏まえた上で、さらに細かく光とカゲを考えていきます。
①暗いカゲは光源側にきます。解説イラストの場合は光が上から当たっているので、上に暗いカゲがきます。
②水などは、周囲の物体もうつり込みます。
③最後にハイライトを加えます。これは水の表面に反射している光で、このハイライトは光源側にくる、とのことです。
(2)次は、水自体のカゲを考えていきます。
通常の球体では左の解説イラストのカゲになりますが、水などの場合は、真ん中の解説イラストのようなカゲになります。これはカゲを簡略化したもので、光源から遠いところが一番明るくなっています。
右下の解説イラストで、水に当たる光の流れを解説しています。水に入った光は途中で屈折して、縁が濃くなるようなカゲを作っています。
もう少し描き込みたい場合は、グラデーションを入れてみるとよいとのことです。
(3)次は透ける表現を考えていきます。
透ける対象を描いた後、縁のうつり込みも忘れずに描きます。
(4)水の内部を描きます。
ここからは感覚的な話になりますが、内部の対象物の周囲を暗い色で塗ると、らしくなるとのことです。作例では黒色で周囲を塗っています。
(5)次は不定形を描いてみましょう。
球体を描くのに慣れたら、別の形も描いてみましょう。
(1)で説明した「逆さま」、(3)で説明した「うつり込み」を意識しながら描きます。
(6)研究も必要です。
何より、実物を見るのが一番、とのことです。よく観察して研究しましょう!
KYAN-DOGさんによる透明体のイラストです。物体が透けていて奥のキャラクターが見えていたり、周囲のうつり込みで暗いカゲができていたりと、透明体の質感がリアルに表現されています。
まとめ
自然物としての水のイラストを描かれている方も多いと思いますが、キャラクターの絵に透明感を出したい時に、演出として、水の表現を入れていらっしゃる方も多く見かけます。自然物の川や水滴を描きたい!キャラ絵の背景に水の演出を入れて、綺麗なイラストに仕上げたい!そんなときは、KYAN-DOGさんの解説イラストを参考にしてみて下さい。
最後に、KYAN-DOGさんのPixiv、Twitter、インスタ、ホームページをご紹介します。イラストレーターとして多方面でご活躍されていらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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