真っ白で綺麗な「雪」は、イラストで表現しても見栄えのする自然物です。様々な雪の描き方を覚えて、素敵な冬の風景絵に仕上げましょう。
そこで今回は、雪についてTwitterでまとめていらっしゃった、棚萩さんの解説から、降っている雪と積もっている雪の描き方や、配色と空気感のポイントを見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
雪の描き方
降っている雪の描き方
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雪の形は綺麗な丸でもよいですが、歪な丸や綿状の形の方がそれっぽく見えます。玉ボケしている場合やデフォルメの場合はこの限りではないとのことです。
雪は柔らかい質感の上にそこそこの速度で降っているので、目視した場合はくっきりさせるよりぼかす方がそれっぽくなります。
ぼかす方向は基本的には全方向か縦方向で、風があるなら吹いている方向にぼかすのがよいとのことです。ぼかす幅を大きくするほどスピード感が出て、軽くあっちこっちにブレさせても良い感じに見えるとのことです。
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特に風景重視の絵なら奥行き描写は外せないとのことです。
手前→奥に行くほど雪の粒子は小さくなり、密度は高くなります。
積もっている雪の描き方
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最初に影色で形をとり、低い山を描くように光を当てるとふわふわに見えます。四角や三角を描くように光を当てると、水分量が多くて硬い印象になります。
解説イラスト上段を参考にしましょう。
未踏で平らな雪
薄く影を入れます。影がなくてもよいとのことです。水彩で軽くポンポンと筆を入れる程度とのことです。
でこぼこの雪
不規則的に人が雪を踏んだ跡や、陰になって積もっていない部分を作ります。
車通りありの雪
線状に跡をつけます。地面が見えることもあります。
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雪は、案外細かい草木にも積もるとのことです。
塊一つで済ませず、粉砂糖のように周囲に細かく雪を散らすとそれっぽくなります。
解説イラストのように、風向きによって積もり方も変わってきます。
配色と空気感
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無彩色や寒色だと、冬!雪!寒い!という印象になります。
夕方だったり橙の街灯があったりと、暖色なら寒くてもほっこりした雰囲気になるとのことです。
空気感を出すために、遠景にスクリーンや比較(明)で鈍い水色をふわっと置きたいところですが、雪景色の場合は白色や白色に近い水色を置いた方がそれっぽく見えます。
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最後にポイントをまとめると、写真を見て描くのが手っ取り早いとのことです。雪の写真を見て、形状や色合いなどをよく観察してみましょう。
まとめ
様々な雪の描き方のポイントのご紹介でした。雪のイラストを描くご予定の方は、棚萩さんの解説を参考にしてみてください。
最後に、棚萩さんのプロフィールをご紹介します。
棚萩さんは主にゲームやイラストなどの形式で、オリジナル作品を制作・公開していらっしゃいます。
TwitterやPixivでは他にも素敵な作品をご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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