キャラクターが座るポーズとは足の関節同士の動作が絡み合い、ある程度絵が描ける人であってもなかなか難しい題材です。
今回は、男女ごとの様々な座るポーズの描き方を紹介していきます。
この記事の目次
初心者も上級者も必見!様々な座るポーズの描き方&作画資料を男女ごとに紹介します
この記事では代表的な座るポーズについて、作例を交えて紹介いたします。
座るポーズひとつで、そのキャラクターの性格が見えてきたりするので、あなたが描きたいキャラクターにあった座る所作を見つけてください!
【男性イラスト】かっこよく座るポーズ
(1)椅子に座るポーズイラストの描き方
椅子に座る動作は、椅子のパースとそれに沿った足・腕の曲げ方を考えます。
男性の場合は太腿の動作で印象を出すことができます。
脚を広げる、脚を組むといった紳士然な動作でかっこよさが出せます。
椅子に座るポーズの作画資料
男性が椅子に座った際のポーズ例です。
ポーズによってそれぞれ違った性格の印象を受けると思います。
貴方の描くキャラにピッタリなポーズを探してみてください。
画像検索や写真集などを見て、参考に描いてみるのも良いですよ!
(2)床に座るポーズ(あぐら)イラストの描き方
あぐらは、膝の曲がり方と太腿の筋肉の伸び方に気を付けましょう。
昔の日本の男性の正式な座り方であり、今日では「足を崩す」と言い換えられる姿勢でもあります。
猫背にする、手を膝にかけるなど、肩の力を抜いてリラックスしているように描く事で、男性らしさを出せます。
床に座るポーズ(あぐら)の作画資料
男性があぐらをかいて座った際のポーズ例です。
足があぐらで固定されているので、手や腰の曲げぐわいの動作がキャラクターの性格や状態を表現します。
立っている人の視点から見ることも多いのでフカンで描けるよう、練習する必要もあります。
【女性イラスト】かわいく座るポーズ
(1)椅子に座るポーズイラストの描き方
描き方の基本的な流れは男性と同じですが、
女性の場合は足や脇を閉じると性別らしい清楚さや、
つま先の向きを内側に向けると可愛さが出せると思います。
椅子に座るポーズの作画資料
(2) 床に座るポーズ(ぺたん座り)イラストの描き方
ぺたん座りは、膝から下:すね~つま先の向きを注意して考えます。
「女の子座り」とも呼ばれ、愛らしさの演出によく使われます。
膝を閉じ、ふくらはぎと太腿を密着させるようにすれば女性らしさを出せます。
床に座るポーズ(ぺたん座り)の作画資料
女性が椅子に座った際のポーズ例です。
男性もポーズより、足を閉じることを意識するだけで一気に女性らしさが表現できます。
漫画であればこのポーズをあえて男性キャラクターに取らせてみたり、逆に女性キャラに男性的なポーズを取らせてみることで、中性的なキャラを作り上げることもできます。
(3)体育座りポーズイラストの描き方
体育座りは「三角座り」とも呼ばれます。
アタリを取る時も大きな三角形を意識するとよいでしょう。
その姿勢から、縮こまっている・小さくなっているといった印象が強く、体を小さく見せようとすると、はかない印象を出せます。
また、動作が小さく見える部分を動かす事でも可愛らしさを出せると思います。
体育座りポーズの作画資料
体育座りで座った際のポーズ例です。
小さく縮こまっているので、はかない印象を出せますし、首、手、足先などを工夫することで、何かに悩んでいたり、落ち込んでいたりとキャラクターの内面を表現できます。
こちらもフカンで描くことが多いのでアタリの取り方を練習しておきあましょう。
まとめ
座るポーズは関節の動きが複雑に絡み合う為、お絵かき上級者であっても観察力を要する題材です。
かっこよさ・かわいさという分野別に研究するには、芸能アイドルの写真が参考になると思います。
ファッション雑誌やグラビア写真などの研究から、
・どこにかっこよさ/かわいさが出ているか
・それに応じた筋肉・関節の動きはどうなっているか
といったポーズの特徴を探りやすいでしょう。