ゲームや漫画などでは、骸骨のキャラクターや白骨化の表現をよく見かけると思います。骨の構造を理解することは美術の観点でも重要なので、描き方の順序や形状を覚えてしまいましょう。
そこで今回は、骨についてPixivでまとめていらっしゃった、あびしさんの解説イラストから、頭蓋骨や背骨の仕組み、描き方を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
骸骨の描き方
頭蓋骨の描き方
解説イラストのような骸骨を、真上・斜め上・真正面・真横からの4通りの視点で描く手順をご紹介します。
真上からの視点では、大後頭孔(脊髄の通る穴)を、ほぼ中央におきます。
真正面、真横からの視点では、おまんじゅうのような形を描きます。
解説イラストの形のものを、ずぶっと押し込みましょう。
粘土でできたものをつまみ上げるイメージで、目の上(マユ毛のあたり)にひさしを作ります。
内側に入り込む感じを意識しましょう。
つまみ上げた土手を目の外側に伸ばしていきます。
ここからがキモとのことです。解説イラストのような粘土パーツを、新たにつけていくと考えます。
粘土パーツをつける位置は目の下、鼻の途中あたりからとのことです。
にゅっと伸ばしていき、耳の穴の手前にくっつけます。目の外側の土手ともくっつけてしまいます。
目の穴は、円錐をぎゅっと押し込んだイメージとのことです。
目の穴、耳の穴、鼻の穴を開けて、乳様突起(筋肉がつく部分)を出っ張らせましょう。
次は下あごです。上あごの噛み合わせになるように、入れ歯のような形を想像しましょう。
そこに別のパーツをくっつけます。外付けするイメージとのことです。
パーツをくっつけると、解説イラストのようになります。
作成した下あごを、上あごと組み合わせて骸骨の完成です!
歯にも様々な形があります。
成人の歯は28〜32本、子供の歯は20本とのことです。
薄っぺらい切歯、牙っぽい犬歯、すりつぶす役割の小臼歯、大臼歯の内訳です。
3本目の大臼歯は親知らずともいい、人によってはきっちりと生えずに痛むケースが多いとのことです。
背骨・肋骨の描き方
背骨を拡大して見ています。
椎間板、体重を支える部分、脊髄を通す部分と分かれています。
背骨の胸椎をさらに細かく見ています。
椎体、椎弓、棘突起、横突起、上突起、下突起と分かれています。
背骨の全体図です。
個性的な形が多い7つの頚椎、肋骨がつく12の胸椎、どっしりとしている5つの腰椎、5つの骨が一体化してハート形になっている仙椎と分かれています。
背骨の部分によってカーブの形状も変わっています。背骨は意外と前後に長い形をしており、体の中心を通っているとのことです。
上下2つの背骨で挟まれた、上・下の肋骨窩と横突起の肋骨窩の2点で関節を作るとのことです。
2点で支えるために回転運動が可能で、呼吸による胸腔容積変化に必要な動きとのことです。
まとめ
骸骨の描き方や骨の構造についての講座でした。骨に関連したイラストを描く際や、骨の仕組みを調べていらっしゃる方は、あびしさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、あびしさんのPixivとTwitterをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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