ペン入れをした後の線画がどうも上手くいってない気がする…。線画より下書きの方が上手く見えてしまう場合は、ペン入れ時に絵のニュアンスが失われてしまっていることが原因かもしれません。
今回は、ペン入れで失敗しないポイントを考えてみましょう。
この記事の目次
下書きのペン入れで失敗しないために
通りすがりに失礼します。自分も以前同じ現象に悩んでいたもので…
— 冬坂 あゆる@不死の楽園連載中 (@f_ayuru4789) December 3, 2019
下書きの形状、及び線の縁に合わせてペンを入れていないことが原因かと思われます。
左が画像の清書と下書きを重ねたもの、右が下書きの縁にペンを入れたものです。
こうするとペン入れがそこまで怖くなくなるかと思います。 pic.twitter.com/ZXcyt002AG
清書した線画に何か違和感がある…。そんな時は下書きと清書を見比べて、線の形や位置が変わっていないか確認しましょう。デジタルの場合は、線画レイヤーの表示・非表示を何回も繰り返してみるのがオススメです。
下書きの線の内側をなぞって清書すると、位置や形が変わって清書の絵が別物になってしまいがちです。下書きの線の外側を意識して、線の形や太さが変わらないようにペン入れをしていきましょう。
下書きがざっくりしていて整っていない場合は、下書き通りにペン入れすると違和感が出てしまう場合があります。
向かって左側の眼(キャラの右眼)は、下書きの線とニュアンスが変わらないように、線の外側に合わせてペン入れしています。
向かって右側の眼(キャラの左眼)は、下書きの線の位置や大きさのバランスが悪かったので、ペン入れ時に整えながら線を引いています。左側の眼や顔全体との釣り合いを考えて、下書きの眼よりも小さくしています。
こちらも下書きがざっくりとしている場合です。
下書きの線を何も考えずにそのままの位置でペン入れしているので、耳の形がおかしかったり、張りのない線画になっています。
下書きの線をただなぞるのではなく、絵を仕上げていることを意識しながらペン入れをしてみましょう。陰ができそうな部分には強弱もつけ、線も歪まないように気をつけます。
眼や鼻は下書きの線を意識してペンを入れています。まぶたの線の外側に合っているか、鼻の線がずれていないかなど、線画レイヤーの表示・非表示を切り替えながら確認しています。
耳は下書きがラフだったので、清書時に形を考えながらペン入れをしています。上唇なども下書きのままだと外に出すぎていた感じがしたので、少し内側で清書しています。
下書きの線は最終的に見えなくなってしまうので、"清書時の線画が絵としてどうなっているのか"を確認しながら進めるとよいと思います。
まとめ
ペン入れで失敗しないためのポイントのご紹介でした。清書した絵に違和感を覚えたり、下書きの方が上手く見えてしまう場合には、
・下書きの線の外側に合わせて、線の形状や太さのニュアンスが変わらないようにする。
・線が歪んだり雑にならないように、キレイな線を意識する。
・下書きの線をただなぞるのではなく、清書時の絵のバランスも考える。
といったポイントを意識してみてください。