男性キャラクターをカッコよく、女性キャラクターをかわいく描きたいのだけれど、顔のどの線を残せばよいデザインになるのだろう?どこまで線画で描いて、どこから塗りで表現すればよいのか、いっそのこと描かない方がよいのか、簡略化の方法が分からずに悩んでいらっしゃる方も多いと思います。
そこで今回は、顔の線の簡略方法をまとめていらっしゃったJaneMereさんの解説イラストから、リアル絵から顔の線を簡略する際の考え方を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
顔の線の簡略方法とバランスの考察
男性の顔の線
色塗り版
男性を描く際は、リアル寄りの描き方をしても問題がないとのことです。鼻筋が長くてまっすぐで、カッコよく見えます。
JaneMereさんの簡略方法
右の解説イラストは色を塗っていない状態なので、JaneMereさんが顔の線をどのように簡略したのかが分かりやすくなっています。リアル寄りなので、口の下の線を描いても違和感がありません。
全ての線を描くとこうなる
左の解説イラストは、リアルな顔を意識して全ての線を描いた場合です。
口と鼻辺りの線を描いてしまうのは、一番まずいとのことです。特に鼻辺りの線に気をつけましょう。
上の唇の一点はハイライトを表現していますが、JaneMereさんは好きではないとのことです。女性も同じことが言えるとのことです。
一番まずい線を消したら
右の解説イラストは、一番まずい線を消しています。左の全ての線を描いた場合と見比べてみましょう。
目の下の線(下まぶた)は描いてもOKとのことで、消さずに残しています。口と鼻辺りの線を消すと、大分マシになるとのことです。
女性の顔の線
色塗り版
女性を描く際はリアル寄りになると、あまりかわいくないとのことです。鼻を長くして鼻筋を描くと、かわいさが減るとのことです。
JaneMereさんの簡略方法
右の解説イラストの線画を見てみましょう。
女性(少女)の鼻を描かないと、一番かわいく見えます。原理は影をなくすプリクラを考えると分かりやすく、影が少ない方が若くかわいく見えます。
全ての線を描くとこうなる
左の解説イラストのように、顔の線を全て描いてしまうと老けて見えてしまいます。特に上の唇の点はまずいとのことです。
一番まずい線を消したら
左と右の解説イラストを見比べてみると、目のくぼみや鼻筋、口周りの線を消しています。目のくぼみの線(二重まぶたではない)を描いた場合は、少しだけ老けて見えるとのことです。
五官(顔のパーツ)のバランス
男性と女性の比較
続いては、顔のパーツのバランスを見ていきましょう。男性と女性の目や鼻といった感覚器の位置を比較しています。
幼い動物や人間は目と顎の距離間は短く、長さは顔の二分の一ぐらいでかわいく見えます。大人になるに連れて目と顎の距離間は長くなります。
目と顎の距離、鼻の長さ、目と眉の距離について、男性と女性のバランスを比べてみましょう。
女性の顔の見え方
左の解説イラストを基準に女性の顔を比較しています。
真ん中の解説イラストは、目の位置は変わりませんが鼻の位置が下がっているので、鼻が長く見えます。
右の解説イラストは、鼻の位置は変わりませんが目の位置が上に上がっています。鼻が長く、目と眉の距離が短くなります。
女性の口の表現
一応「アリ」の女性の口の描き方です。
八重歯を描いています。
上と下の歯を全て描いています。
下の歯だけ描いています。
歯は描いていません。
唇を描いています。
まずくなりがちなので、唇を描く際は気をつけましょう。
まとめ
顔の線の簡略方法とパーツ配置のバランスについての解説でした。男性キャラクターをカッコよく、女性キャラクターをかわいくデザインしたい方は、JaneMereさんの解説講座を参考にしてみてください。どの線を残して顔を描けばよいのかが分かると思います。
最後に、JaneMere(ジェイン ミア)さんのプロフィールをご紹介します。
JaneMereさんは、CG illustrator(CGイラストレーター)や、Cognitive Neuroscience researcher(認知神経科学の研究者)と、様々な分野でご活躍をされていらっしゃいます。
TwitterやPixivでは、他にも素敵な作品をご投稿されていらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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