誰もが一度は使ったことがある、人気アナログ画材の「色鉛筆」。様々なメーカーから発売されているので、イラスト用にどの色鉛筆を購入すればよいのか迷っていらっしゃる方も多いと思います。
そこで今回は、色鉛筆のプレゼンをTwitterにまとめていらっしゃった、あきのなさんの解説から、イラストで使いやすい色鉛筆の種類について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
色鉛筆の種類
色鉛筆には油性色鉛筆と水彩色鉛筆が存在します。油性色鉛筆
芯に油性のワックスを使用しているのが油性の色鉛筆です。
水彩色鉛筆と比べると比較的硬めの芯が多いですが、様々な硬さのバリエーションが存在します。
硬めのものは鉛筆のようにシャープなタッチを残せるので、はっきりとした線を描きたいときにおすすめです。
また、水を弾くので上から水彩絵の具で色を塗ることもできます。
水彩色鉛筆
水彩色鉛筆の最大の特徴は水に溶けやすいことです。
溶かして描けば水彩画のような仕上がりになるので、幅広い表現を楽しめるのが魅力。普段使いの色鉛筆としても水彩画用の色鉛筆としても使える便利なアイテムです。
製品別、色鉛筆の紹介
あきのなさんおすすめの、イラストで使いやすい色鉛筆の種類について見てみましょう!
今回は油性色鉛筆を中心にご紹介します。
トンボ色鉛筆NQ
Amazonでも大人気のトンボの色鉛筆です。
・コスパがよい。
・混色と重色ができる。
・鉛筆のBくらいの柔らかさ。
・金と銀はあまり期待しない方がよい。
・廉価なのに、色名が「ときわいろ」「まつばいろ」「なんどいろ」など、大人っぽいのが良い。
・色数は36色セットがオススメ。
あきのなさんが色鉛筆にハマったきっかけとなったとのことです。
たまにはアナログでお絵描きしたい!といった方から、これから色鉛筆を極めたい!といった方まで、トンボ色鉛筆NQか三菱色鉛筆880番を最初に買って描き味を知っておくと、自分に合っている色鉛筆の硬さや色合いが探せるとのことです。
三菱鉛筆 色鉛筆NO.888
文具でも有名な三菱の色鉛筆です。
・コロリアージュ用(大人の塗り絵)。
・捨て色がない感じ。
・発色がよい。
・もう少し色鉛筆を買い足したい時にオススメ。
・定番の三菱NO.880色鉛筆よりは柔らかい感じ。
・金銀が意外と良い。
・金色は後述のベロールイーグルカラー(カリスマカラー)より綺麗。
・単品売りがない。
36色ケースが一つあればどんな塗り絵も素敵に仕上げられるほど、配色の妙技がすごいとのことです。
また、「動植物が塗りやすいように」というコンセプトが色辞典と近く、好相性です。
あきのなさんは36色色鉛筆だと、トンボの次に三菱NO.888色鉛筆が好きとのことです。
無印色鉛筆
無印良品の色鉛筆です。
・プチプラで可愛く、オシャレ。
・お小遣いでも買えるほど安い。
・発色や硬さは色によってまちまちだけれど、十分使える。
・公式サイトで単品買いができる。
・青とピンクがやたらかわいい印象。
・12色、36色、60色と各種取り揃えている。
・ハーフサイズ36色は場所もとらず、小さくて可愛い。
無印良品の公式サイトでは、60色で2090円という低価格で購入することができます。
オタク勢・塗り絵勢・子育てママ勢問わず、根強い人気があるとのことです。
ヴァンゴッホ油性色鉛筆
こちらも60色入りの、ヴァンゴッホ油性色鉛筆です。
・Amazonだと60色セットが割引価格。
・陰りがあるのに鮮やかで、独特で不思議な色合い。
・青から緑が綺麗で、赤と黄色は鮮やか。
・ピンク系の可愛い色は少なめ。
・肌色には恵まれていない(ホルベインのパステルカラーセットと合わせ買いすれば解決)。
・芯はトンボや三菱より柔らかめだけれど、ホルベインやベロールイーグルカラー(カリスマカラー)ほどではない。
・芯の柔らかさは2Bくらい。
シックな絵を描く絵師さんにオススメです。
耐光性が高く、色鉛筆絵を展示・販売している人は注目の商品とのことです。
セリアにほんの色鉛筆
100円ショップでお馴染みのセリアの色鉛筆です。
・発色が美しい。
・これで100円は価格破壊と思える。
・コンパクトなので持ち歩きに便利。
・塗り絵勢に人気。
漫画やアニメのファンアートなど、オリジナルのファンタジーを描いている方などに向いているとのことです。
色数が少ないと感じる方は、下記の色辞典を買いましょう。
トンボ色辞典 IROJITEN
30色セットのトンボの色辞典です。最近では、お求めやすい36色カラーの色辞典も発売されました。
・パッケージがかわいい。
・贈り物にもよい。
・コピックとの相性が良いという噂。
・芯は硬めだけど、発色は綺麗。
・薄すぎるのでは?と評判のペールトーンは、下塗りや仕上げに使うとよい。
30色セットが3種類あるので、まずは気に入ったセットを買いましょう。公式サイトの色見本一覧を見ているだけで、心がときめくとのことです。
また、「厳密に言うと、これ何色なんだろう」と思うような中間色に強いとのことです。肌色系も優秀なので、人物メインで描く方には単品買いがオススメです。
ホルベイン油性色鉛筆
安心と信頼のホルベインの油性色鉛筆です。
・12色入りから木箱入り150色まで、様々なセットがある。
・パステルカラー12色セットは、すでに色んな種類の色鉛筆を持っている人でも色が被りにくいのでオススメ。
・可愛い色合いが欲しい場合はこれで満たそう。
水彩画も描いている方ならご存知の通りの、「大体のことはこなせてしまう定番の優等生」のような色鉛筆です。お金に余裕のある方は、ホルベインを買っておくのも手とのことです。
また、ホルベインには「色鉛筆ぼかし液 メルツ」という商品があります。これを使えば油性色鉛筆を溶かすことができるので、水彩色鉛筆風味の描き味が出せるとのことです。
ベロールイーグルカラー(カリスマカラー)
ベロールイーグルカラーは、現在では「カリスマカラー」という商品名で販売されています。
・色鉛筆におけるデパコス枠。
・柔らかくてヌルヌル描けて、色がガンガン乗る。
・鉛筆の顔をしたパステル。
・重ねる、混ぜるも余裕。
・ウルトラマリンブルーの発色が強力。
リアルな絵や似顔絵を描いている画家さん達にも御用達なプロ仕様の色鉛筆とのことです。くっきりぱっきりした色が綺麗に出るので、アニメ塗り系の絵師さんにもオススメとのことです。
やや大きい画材店には置いてあることが多いですが、単価が高いので、よく使う好きな色を3本くらい決めて買っておくだけで、世界が広がるとのことです。
三菱鉛筆 色鉛筆NO.880
あきのなさんは、「三菱色鉛筆880 12色」の小さい缶のセットもご購入されました。
トンボより芯が硬く、全体的にはやや鮮やかで、「うすだいだい(はだいろ)」が非常に薄いとのことです。
風景画を描かれる方や、花や曼荼羅アートの塗り絵をされる方、持ち運びやすいサイズをお探しの方にオススメとのことです。
まとめ
各メーカーの色鉛筆の特徴のご紹介でした。これからアナログイラストを描き始めようと思っていらっしゃる方や、使いやすい画材をお探しの方は、あきのなさんの色鉛筆のプレゼンを参考に、お気に入りの色鉛筆を選んでみてください。
最後に、あきのなさんのInstagramをご紹介します。素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
あきのなさんのInstagramはこちら