イラストの立体感が出せずに悩んでいらっしゃる方は多いと思います。形に違和感があったりカゲ付けが上手くいかず、立体的なイラストに仕上がらない場合は、普段何気なく引いているアウトラインの線を意識してみると解決するかもしれません。
そこで今回は、意味のある線の描き方についてPixivにまとめていらっしゃった、ぶんぼんさんの解説イラストから、アウトラインの凹凸やカゲ付けについて考えてみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
意味のある線を描く
①凹凸の意味を理解して描く(その1)
基本的にパーツごとに凹凸が存在しています
・骨盤の出っぱり
・鎖骨の出っぱり
・くるぶし、尺骨、ひざ…etc
パーツごとに骨や筋肉に差異があり、その形にも違いが見られます。
腕のアウトラインを考えてみましょう。腕の凹凸にも必ず意味があります。
(A)の腕は凹凸を意識していないので、どこからが手なのか分かりません。
(B)の腕は凹凸を意識しているので、手の部位や尺骨といったパーツがはっきりと認識できます。ひじの出っぱりは手首の出っぱりに繋がっています。
カゲについても考えてみましょう。
(A)の凹凸を意識していない腕だと、カゲを付ける際に単調になってしまい立体感が出せません。アウトラインに凹凸がないので、当然カゲも凹凸のないものに仕上がってしまいます。
(B)はアウトラインの線に凹凸があるのでカゲの形も意識することができ、カゲを考える力もつけられるのではないでしょうか。
②凹凸の意味を理解して描く(その2)
左の解説イラストの服のアウトラインは、どういう理由でできた膨らみなのか分からないシワの出っぱりがあります。アウトラインが分からないまま着彩すると、陰影もよく分からないものになってしまい、訳の分からない絵になってしまいます。
右の解説イラストの服のアウトラインを見てみましょう。シワの形が正解かどうかではなく、どこからきたシワでどのようにアウトラインの凹凸に作用するのか、凹凸について説明できることが重要です。
重力の影響でスカートに入れたシャツが盛り上がっている部分、胸に引っ張られて出っ張りができた部分と、説明のつく凹凸を意識しています。
③常にカゲを付けることを意識する
上の解説イラストは、線だとあまり違和感がありませんが、カゲを付けた際に違和感に気づくケースです。
下の解説イラストでは、手のひらから指が突き出ていることを意識しているので、線も整理できてカゲ付けも考えやすいです。線だけでも十分立体感に説得力が出せるので、形や上下関係を常に意識しましょう。
まとめ
アウトラインの凹凸の理由を考えるイラスト講座でした。絵の立体感が出せなかったりカゲ付けが上手くいかなくてお悩みの方は、ぶんぼんさんの解説イラストを参考に、線の意味を考えながら描いてみましょう。
最後に、ぶんぼんさんのPixiv、Twitterをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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