メインモチーフにピントを合わせて、背景をぼかした写真を見たことがあると思います。写真ではお馴染みのボケ表現ですが、イラストでも同様の効果を表現することが可能です。ぼかし表現を駆使して、モチーフが強調された見応えのあるイラストに仕上げてみませんか?
そこで今回は、SAIを使用したぼかし講座をPixivにまとめていらっしゃった、ukaさんの解説から、被写界深度を浅くしたボケ表現の演出方法を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
SAIを使ったぼかし表現
ペイントツールのSAIのみを使用して、「ぼかし(ガウス)」を表現する方法を解説した講座となっております。
SAIでぼかし(ガウス)表現をするためのブラシ設定
ぼかし用の筆の設定です。解説画像のブラシ設定でピントが合わない箇所をぐるぐるなでると、Photoshopのフィルタ「ぼかし(ガウス)」のようなぼかし表現で仕上げることができます。
brushformが「elemap」であることと、「ぼかし筆圧」と「水分量」の数値が高いことが重要とのことです。ぼかし心地を試してお好みの設定を探してみましょう。
※SAI2だと「elemap」は「bristle」に該当し、フィルタの「ぼかしガウス」も実装されています。
ぼかし表現の実演
ペンを使用するので、任意の場所だけぼかすことができます。
この場合はキャラクターの上のレイヤーだけをぼかしたいので、上のレイヤーに対してぼかし筆を置いていきます。
ぼかし表現の比較(PhotoshopとSAI)
Photoshopのぼかし(ガウス)、ぼかし(表面)、SAIの二種類のぼかしブラシの表現を比較しています。
SAIのブラシ設定の「混色」、「色延び」などの数値を変更しても「ぼかし(ガウス)筆」として機能しています。設定値の検討の余地があるとのことで、お好みのブラシ設定を探してみましょう。
おまけ(グロー効果の出し方)
ぼかしブラシを作成したので、同ブラシを使用したグロー効果の出し方についても考えてみましょう。
まず、レイヤーをすべて結合したものを複製して、上のレイヤーだけ「明るさ・コントラスト」の数値を変更します。「明るさ」を下げて、「コントラスト」と「色の濃さ」を上げています。変更する数値はフィーリングで決めており、Photoshopの「レベル補正」の代わりの作業とのことです。
「明るさ・コントラスト」の値を変更した上のレイヤーだけぼかして、合成モードを「スクリーン」に設定します。不透明度を100%から下げて調整して、グロー効果の処理が終わりました。右欄はPhotoshopの加工画面です。
まとめ
SAIを使用したぼかし表現の講座でした。一眼レフカメラで撮影した写真のように背景をぼかしたいと思っていらっしゃる方は、ukaさんの被写界深度を浅くしたボケ表現の講座を参考にしてみてください。
最後に、ukaさんのPixiv、Twitterをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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