秋から冬にかけては「ニンジン」の旬の季節です。旬のニンジンを描きたいのだけれど、野菜や果物のような食べ物は質感の表現が難しい…。リアルな描き方を解説しているメイキング講座はないだろうか?
そこで今回は、イラストメイキングをPixivにまとめていらっしゃった、Syueiiさんの解説から、水彩画で描く水とニンジンが同化した「水ニンジン」のメイキングを見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
水と同化したニンジンのメイキング
水彩画で水ニンジンを描く、メイキング講座となっております。
スケッチした用紙にライトボックスの光を当てて、上からトレースをしていきます。綺麗な絵を描く際には、スケッチをトレースした絵の上に彩色をしているとのことです。
綺麗な絵にするために、トレースした絵を消しゴムで少し消します。
大きい筆で基本色を広く塗っていきます。この手順から透明な色を使うことが重要とのことです。薄い色をぼかしてあげましょう。
ニンジンの明暗や表面を塗ります。この際、水の表現も同時に考えていきましょう。透明な立体感を出すために、厚い色を塗った後で薄い色でぼかします。
ぼかしに失敗した場合は、乾いた後で上塗りすればよいとのことです。
水を立体的に表現するために、外郭を重点的に塗ります。どの方向から光が射し込んでくるのかを常に考えながら描きましょう。
水の真ん中の部分は透明な方がよいとのことです。
ここで水玉の描き方を考えてみましょう。
1.光が照らす方向を決めます。
2.ハイライトのすぐ下や外郭を、深い色やブラックで描きます。
3.水玉の色、滲みに使う色を2に上塗りします。
4.先に塗った2と3の境界を柔らかくします。
背景色がある場合、水玉の中の透明な部分は背景色で塗りましょう。
続いて明暗などを塗っていきます。
水ニンジンの葉や茎の部分を塗っていきます。茎たちの距離感を考えて描きましょう。
葉が水に変わる部分は水っぽさを意識して描きます。
水の中の流れるような感じを表現します。筆の弾力を利用して一気に描くのが重要とのことです。
仕上げはホワイトで水の描写を補完してあげましょう。
水彩画の水ニンジンの完成です!ニンジンと水の立体感がリアルで、美しいイラストに仕上がりました。
まとめ
水ニンジンのイラストメイキングのご紹介でした。水彩画のリアルなメイキング講座や、野菜の質感の出し方をお探しの方は、Syueiiさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、Syueiiさんのプロフィールをご紹介します。
「描きたいものを描きます、現在韓国でグラフィックアカデミー先生として活動中」とのことです。
PixivやTwitterでは素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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