漫画背景を描く際には地面が映り込んでくることも多く、「石」を作画する機会も多いと思います。石はシンプルなモチーフだけれど、光のあたり方や影を入れる場所が分からず、立体的に描写できなくて困っている・・・。
そこで今回は、石の描き方をTwitterにまとめていらっしゃった、来栖さとしさんの解説から、立体を意識した石の描き方の手順を見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
石(岩)の描き方
漫画家の来栖さとしさんが荒木飛呂彦さんのアシスタントになった際に、最初に教わったのが「石」の描き方とのことです。荒木飛呂彦さんは「石が描けたら立体は全部描けるから」と、おっしゃっていたとのことです。
(1)石の輪郭を適当に描きます。
※練習なら解説イラスト右下の形でもよいとのことです。
(2)石の真ん中をハイライトにします。
①光源を決めます。(今回は右上に光源を設定しています。)
②質感のハイライト部分をベタっぽく描きます。石の立体を意識しながら描いていきましょう。
※"奇妙な"描き方の場合、ハイライトは最もベタを入れている部分のことを指します。
(3)明るいところは白く、暗いところは黒いことを意識して、細いペンで質感を描いていきます。
この際、光源と立体を意識しながら、影になる部分を重点的に描くとのことです。
(4)立体を意識した石の完成です!影部分はトーンで処理しています。
石の描き方を応用すれば、解説イラスト右のような岩場も描けるとのことです。
まとめ
立体を意識した石(岩)の描き方のご紹介でした。漫画背景で地面や岩場などの石がたくさんある場所を描く予定のある方は、来栖さとしさんの解説を参考にしてみてください。
最後に、来栖さとしさんのプロフィールをご紹介します。
来栖さとしさんは漫画家をしていらっしゃり、単行本『アイアムアヒーロー in IBARAKI』をご発表していらっしゃいます。
また、来栖さとしさんのPIXIV FANBOXでは、「奇妙なアナログ背景講座」を開設していらっしゃいます。荒木飛呂彦先生の職場で学んだ背景技術をご紹介していらっしゃり、漫画を描き始めた方、背景画を描きたい方向けの講座です。
『アイアムアヒーロー in IBARAKI』、PIXIV FANBOX、Twitterをぜひご覧になってください。
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