日本文化と馴染みが深く、工芸や服飾の模様にも使われてきた「和柄」。和柄の模様や配色は複雑なので、デザインやイラストで描くのは難しそう…。和柄の特徴や作り方が理解できる講座はないだろうか?
そこで今回は、和柄講座をPixivにまとめていらっしゃった、千さんの解説イラストから、和柄の描き方について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
和柄の描き方講座
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制作の流れ
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当和柄講座は、柄を描く+色を付ける→配置するという流れで制作しています。
※柄は決まった形が多いので覚えると楽です。それぞれに意味や季節がありますが、気軽に描くことを目的としているので、今回は扱わないとのことです。
柄を描く
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柄の種類はたくさんあるので「和柄」で検索して確認してみましょう。ここでは七宝、桜、鹿の子、菊といった一部の種類を紹介しています。模様を描く際の手順やポイントも解説しているので、合わせて参考にしましょう。
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和柄には柄のなかに柄、というパターンがよくみられます。華やかになるのでオススメとのことです。
色を付ける
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出来た柄に色を付けます。
・原色に近い色は避けた方が無難です。
・線の色は彩度をやや落とした方が合わせやすいのでオススメです。(千さんは白・薄茶・金茶・濃い赤を多用しているとのことです。)
・着物を参考にすると楽です。
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背景色→主な柄の色→他の柄の色→線の色の順に決めるのが、オススメの手順とのことです。背景を描かない場合は背景色を飛ばします。
原色に近い色を使うほど、現代の物のような表現になってしまうので注意しましょう。
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赤系統の和柄の着色例を載せています。
・赤+白に定番の金茶を加えて他の色は赤色系から。
・赤+白に黒で押さえて灰色や鈍い色でまとめる。
・赤+桃色に明るい色を並べる。主な線の色も明るく。
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青系統の和柄の着色例を載せています。
・青+白に定番の金茶を加えて他の色は青色系から。
・黒+白に青系と金線の色は彩度を少し上げると華やか。
・白系でまとめる。同系色の薄い色だと揃えやすい。
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その他の色合いの着色例を載せています。
・緑+白に橙系。緑&橙は相性が良いのでオススメ。
・黒+白に青紫と赤紫でちょっとモダンな感じに。
・黄色+赤に青系でレトロな感じに。
配置する
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最後に柄を配置します。
・何パターンか色を変えた柄を作っておくと後が楽です。
・配置する柄の数がかなり多い時は、
①まずは一部分に配置する
②配置する範囲を広げていく
手順がオススメとのことです。
・ランダムに配置する時は、余白とかたまりを意識すると位置が決まりやすいです。
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また、千さんは和柄のフリー素材も作成されています。解像度が高い画像は記事元のPixivの講座に、フリー素材の利用規約は千さんのPixivのプロフィール欄に記載されています。
まとめ
和柄をデザインする際の考え方や、柄や配色のポイントを知ることができました。和柄をテーマにしたデザインやイラストを作りたいと思っていらっしゃる方や、模様・装飾で和柄を描く予定の方は、千さんの和柄講座を参考にしてみて下さい。
最後に、千さんのPixivをご紹介します。
千さんのPixivでは他にも様々な和柄のフリー素材をご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
千さんのPixivはこちら