創作活動に励みすぎて、腰痛や肩こりといった体に悪い影響が出てきてしまった…。長時間、長期的に絵を描く際は、どうしても姿勢を悪くして体を痛めてしまいがちなので、姿勢の改善方法をお探しの方も多いと思います。
そこで今回は、創作活動を快適にするための傾斜台(卓上イーゼル・画板)作りについてPixivにまとめていらっしゃった、秋野夜永さんの解説から、100均素材で傾斜台(卓上イーゼル・画板)を作る方法について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
傾斜台(卓上イーゼル・画板)の作り方
はじめに
傾斜台(卓上イーゼル・画板)とは
今回ご紹介するものは、漫画家の仕事場などで使用されている、机の上に置く斜めの板です。
製作理由
創作活動に励みすぎて、腰痛、肩こり、歯痛などが生活に支障が出るぐらいまで悪化してしまったので、傾斜台(画板)を作ったとのことです。
画板を使用した際の効果
絵を描く際の姿勢が改善されて、体の負担が緩和されます。創作活動に励んでも疲れにくくなります。
製作のポイント/買ったもの
製作のポイント
失敗してもよいように
・100均で揃えられる素材で傾斜台(卓上イーゼル・画板)を作成する。
・ミスをしても粗大ゴミにならなサイズで作成する。
ことがコンセプトとのことです。
買ったもの
・300mm×400mmの板
・細い木材
・木工用ボンド
・ドアストッパー背高×3個
・A4軟質カードケース
・木製ペンスタンド
・プラスチック用ボンド
・両面防振ゴム(50×50×100mm)×3個
★印はダイソーで購入したもので、購入額の合計は1209円とのことです。
作り方
①細い木材を400mmの長さにのこぎりでカットして、断面にやすりをかけます。
板の下辺に木工用ボンドで貼り付けます。
印がついている細い木材の部分は、紙の滑り止めにもなり、ペンやスマホを置くことができて便利です。
木材が出っ張りすぎていると、絵を描く際に腕が引っかかってしまうので、サイズに注意しましょう。
②ドアストッパーを板の左右(下側)にプラスチック用のボンドで貼り付けます。※乾燥に1日かかります。
ストッパーには厚みがあり、下の端に貼り付けると板が浮いてしまうので、板が浮かない位置を探して貼り付けます。
メイキングだと、板の下の端から17mmの位置で貼り付けています。
③板の真ん中に置くストッパーを用意します。
台は5〜6cmの高さがあれば何でもよく、ペンスタンドの代わりに固い雑誌などの土台が安定するものでも代用することができます。このストッパーのみ、台・板ともにボンド止め不要です。
設置すると解説画像のようになり、左右と真ん中の三点で板を支えています。
100均素材から傾斜台(画板)が完成しました!
使用方法
A5、セミB5、A4サイズのノート・ルーズリーフを置いて、画板のサイズと比較しています。
下書きをする際は、下敷きを敷いて描きます。スマホも置くことができるので、資料画像も見やすいですね。
下敷きごとクリップ留めすると、紙を固定できて描きやすくなります。
A4サイズの紙に描く場合は、紙と下敷きにクリップ留めをします。
ペン入れをする際は、軟質カードケースをデスクマット代わりに敷きます。ペン先を傷めないように、カードケースには紙を挟んで柔らかさを調整します。
今の傾斜台(画板)の傾斜のままではペン先が上を向いてインクが流れない…そんな時は、傾斜の調整に両面防振ゴムを使用します。
各ストッパーの前にゴムを入れて、傾斜を緩やかにしましょう。
ペン先が下を向いて、インクが流れやすくなります。傾斜が足りない場合は、もう一つゴムを入れるとよいとのことです。
描きやすい角度は人によって違うので、傾斜を急にしたい場合は後ろにゴムを入れます。
この傾斜台を使い始めて一ヶ月ほどで、肩こり・歯痛・腰痛が改善したとのことです。
机に直接紙を乗せて描く場合は、どうしても前のめりになりがちです。傾斜台(画板)を使用すれば、首を下げることなく背筋も伸ばせたりと、無理のない姿勢で絵を描くことができると思います。
まとめ
100均素材で傾斜台(画板)を作る方法のご紹介でした。絵を描く際に姿勢が悪くなりがちの方や、長期間の創作活動で肩や腰を痛めてお悩みの方は、秋野夜永さんの傾斜台(画板)の作り方講座を参考にしてみてください。姿勢を正して体に負担のかからない絵の描き方をすることで、創作活動もより楽しくなると思います。 機種によってはペンタブレットの傾斜台としても応用が効くのではないでしょうか。
最後に、秋野夜永さんのPixivとTwitterをご紹介します。他にも素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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