漫画を描く上で悩みがちな「ネーム」の作業。ストーリーの流れ・キャラクターや背景の配置・見やすさなど、様々な要素をコマに落とし込む作業は難しく、ネームの途中で挫折してしまう方も多いと思います。
そこで今回は、漫画のネームについてTwitterにまとめていらっしゃった、プリンアラモードさんの解説から、お手軽なネームの描き方について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
お手軽なネームの描き方
ネーム作業の難しさ
漫画のネーム作業は、
・ストーリーの流れ
・キャラクターのアングル
・キャラクターの大きさ
・背景
・セリフ
・セリフの位置
・コマの位置
・コマの大きさ
・見せゴマ
・次のページへの導入
など、やることが多すぎて、頭を悩ませてしまいます。
さらに、書き上げてみたものの、
・コマが単調だ…
・最後のコマを次のページに持っていけばよかった…
・見せゴマが小さくなってしまった…
・セリフがコマに収まらない…
など、ネーム作業は修正もしなければならないことが多々あります。
ストーリーを考えながら、アングルを考えながら、セリフを考えながら、コマ割りを考えながら…と、同時に考えていくと、やることが多すぎてパニックになってしまいます。
なので、作業を一つ減らし、「コマ割り」を後回しにしましょう。
ネーム作業を簡単にする方法
方法は、同じ大きさのコマに、セリフとキャラクター(背景)を入れていきます。
一度、コマを全て作ってしまい、描きたい話を紙芝居にしてしまいます。
注意点として、
・セリフをしっかり書き込む
・見せゴマを決めておく
ことを意識しましょう。
作成したコマを、真っ白なページに配置していきます。
解説では、
①セリフが多いコマ
②小さくてもよいコマ
③セリフがあってちょっと引きたいコマ
④見せゴマ
をページに配置しています。
・このコマはセリフが多いから、大きめのコマで
・見せゴマだから目立つように
・このコマは重要ではないので小さめで
…などを考えながら配置しています。
先に全てのコマを描いているので、次のような修正も楽にできます。
・このコマは次のページに持っていきたいので、適当なコマを増やそう
・見せゴマとアングルがかぶるので、このコマの構図を変えよう
・引きのコマをここに置きたいので、サイズを調整しよう
…など。
実用例
最初に同じ大きさのコマを作成して、後からページに配置していく方法の実用例を載せています。
①セリフが多い
②見せゴマ
③コマが多すぎたので、ここに描いている
④目立つように
⑤本当は大きく描きたかったけれど、ガマン
⑥引きゴマで、このコマをメインに他のコマを調整
最初に、同じ大きさのコマにセリフとキャラクターを描いています。
次に、コマのセリフの多さや重要度などを考慮して、コマのサイズを決めつつ、ページに配置しています。
難しいネームの要素を分割して考えているので、ネーム作りが楽になっていますね!
・絵は描けるけれど、コマ割りのやり方が分からない、めんどくさい!
・プロットは書かず、ネームでストーリーを考える派
といった方には描きやすい方法です。
プリンアラモードさんは、一週間かかっていたネームが、一日で終わるようになったとのことです。
まとめ
ネームを簡単に作成する方法を知ることができました。ネーム作りが難しくて終わらない、コマ割りの方法が分からない…。ネームの壁にぶつかってお悩みの方は、プリンアラモードさんのお手軽ネーム作成法をお試しください。
最後に、プリンアラモードさんのプロフィールをご紹介します。
プリンアラモードさんは、コミックDAYS(イブニング)にて、『四月一日さん家の小噺』を連載していらっしゃいます。
Twitterやニコニコ静画では、他にも素敵な漫画、イラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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