漫画のシーンの演出で重要な役割を担っている「書き文字」。工夫した書き文字を描くことで、見応えのある漫画になると思います。
そこで今回は、漫画の書き文字の工夫についてTwitterにまとめていらっしゃった、音井れこ丸さんの解説イラストから、書き文字のデザイン方法について見てみましょう!
※この記事で紹介している内容はご本人の許可を得て掲載しています。
この記事の目次
漫画の書き文字を工夫する
漫画における『書き文字』は、場面に合わせてデザインされた文字で、『描き文字』とのことです。
必要ないと思われがちですが、プロはみんなやっているとのことで、5秒でそれっぽく見える工夫を見ていきましょう。
①ペンツールで「あ」と書きます。
②消しゴムツールで角を消します。
どう変化したのかを見てみましょう。
普通に書いたら「止め」「はね」などの筆跡が残ります。
元々、文字に特徴がある人はそれだけでも見栄えがしますが、文字に特徴がないと、「ただ書いただけ」になってしまいます。
漫画によっては、その「ただ書いただけ」の文字は、浮いてしまうとのことです。
書いただけの文字が漫画のシーンで浮いてしまう、一例を載せています。
②の手順で消しゴムで角を消したのは、筆跡を消すためであったとのことです。
筆跡を消すと、解説イラストのように、「ただ書いただけ」とは思われないとのことです。
「描き文字」は筆跡を消せばよいというだけではなく、逆に、筆跡を残す工夫もあるとのことです。
解説イラストの文字では、筆跡の勢いや、力の弱さを残しています。
この工夫を5秒でするために、ペンツールを使用して削るとのことです。
文字の端を削って、勢いを出しています。
書き文字を工夫するための、他の方法もあるとのことです。
「あ」の文字を自由変形して、一定方向に沿って角を削ってみたり、筆跡を加えています。
5秒の工夫でこれほどまでに印象が変わり、これが文字をデザインして書く『描き文字』とのことです。
「ただ書いているだけだ」と思われるのか、場面に合った音を『描き文字』で伝えるのか、自分の描きたい漫画に合わせて、自由に選択してみてください。
まとめ
漫画の書き文字を、手早く工夫する方法を知ることができました。
プロの方の書き文字に対する考え方や、書き文字を工夫する簡単な方法をお探しの方は、音井れこ丸さんの解説イラストを参考にしてみてください。
最後に、音井れこ丸さんのプロフィールをご紹介します。
音井れこ丸さんは漫画家をしていらっしゃり、『おじさんとマシュマロ』、『若林くんが寝かせてくれない』などの作品をご発表していらっしゃいます。
TwitterとPixivでは、素敵なイラストをご投稿していらっしゃいますので、ぜひご覧ください!
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