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『ファンタジーの世界を描く 景観・人物・幻獣編』をご紹介!

更新日:2018.12.27

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書評

2018年12月25日に刊行されました、『ファンタジーの世界を描く 景観・人物・幻獣編』のご紹介をいたします。

ファンタジーの世界を描く(書評)1

当書の大まかな内容/読者ターゲット

ファンタジーの"絵作り"の多数の要素を論理的に解説、広範囲をカバーした技術書

イラスト、ゲームなどではお馴染みの「ファンタジー」。ファンタジーといえば、剣、魔法、モンスター…と思いがちですが、本当にそれだけでしょうか?

第1章.アーティストとしてのスタートでは、ファンタジーアーティストの仕事、作業環境、画材、描画テクニック、光と影、色彩理論、発想方法、ストーリーボードと、アーティストにとっての基礎が解説されています。
第2章.ファンタジーキャラクターでは、ヒーロー、ヒロイン、魔法使いの造形を解説しています。顔の成り立ちから、表情や国籍、体型、ポーズ、アングルの解説。他にも、服飾や鎧、武器などの装備の解説もあり、ファンタジーアーティストのキャラクター造形手法を学べる章となっています。
第3章.幻獣では、デーモン、リヴァイアサン、サーベルタイガーといった、数多くの幻獣を解説しています。動物を元にした生態系の着想、画材に応じた彩色の仕方といった、リアリティのある幻獣の描き方を学ぶことができます。
第4章.ファンタジーの景観では、構図やパース、自然物などの景観の基礎技術から解説。さらに、古代都市、水の都市、森の環境といった作品を例に、ファンタジーアーティストが制作中にどのような選択をして、どのようなテクニックを使ったのか、ファンタジーの世界を創るための手法を学ぶことができます。

全体的に文字数が多く、「なぜ、このように描くのか」と、考え方まで踏み込んでいる当書は、ファンタジーの"画"を作るための多数の構成要素を論理的に解説した、ファンタジーの広範囲をカバーした技術書となっています。

ファンタジーの世界を描く(書評)2

※図1
第2章.ファンタジーキャラクターの、アクションについての解説イラストです。

これからファンタジーの世界を展開していきたい、絵描きの方へ

キャラクターの描き分け、体のひねりやアクションポーズ、幻獣などは、基本的な人物デッサンや動物の骨格を理解している人には、絵に落とし込みやすい内容だと思います。当書は、これからファンタジーの世界へ足を踏み入れたいと思っている、中級者〜上級者の絵描きの方にオススメです。

絵に落とし込めない部分もあると思いますが、構図や、光と影、色彩理論やパースなどの解説もあるので、基礎技術の項目は初級者の方にもオススメです。特に、お絵かき初級者の方ですと、上級者の方が意識しているポイント(構図や明暗による視線誘導の重要性など)を根本的に知らないまま進んでしまうことが多いと思うので、不可視の領域を早い段階で気づかせてくれるのではないでしょうか。

ファンタジーの世界を描く(書評)3

※図2
第3章.幻獣の、ウェアウルフの作例です。

第1章.アーティストとしてのスタート

画材や描画テクニックから

描画テクニックの項目では、鉛筆、色鉛筆、インク、水彩、アクリル、油と、画材毎の豊富なテクニック例が、解説イラストと共に、一覧で載っています。
このイラストのここの部分の表現が好きなのだけれど、どのようなテクニックを用いて描いているのだろうか?
画材毎の表現手法を知ることができるのがポイントです。

ファンタジーの世界を描く(書評)4 ファンタジーの世界を描く(書評)5

※図3,※図4
グラファイト鉛筆や色鉛筆など、画材毎の豊富な描画テクニックを解説しています。

他の描き方技術書では、お目にかかれない内容も

非現実の世界がテーマのファンタジーでは、膨大なアイデアが必要になると思います。
ファンタジー作家は、どこからインスピレーション(発想)を得ているのか。どのように閃いたアイデアを残しておくのか。美術書や参考書の見方。スケッチでアイデアを残しておく際に、気をつけるポイントとは。
トップアーティストの発想方法と、アイデアの表現方法を学べます。

また、他人のアイデアを理解したり、ファンタジーストーリーを相手に伝えるための技術として、ストーリーボードの基本にも触れています。
この項目では、ロングショット、ハイアングル、パン、フェードインといった、映画制作で使用されている用語を交えつつ、ショット(画面)の役割を解説しています。兵士の一団が映っている、ロングショットで伝えたいこと。ヒーローが城壁を飛び越えるシーンは、なぜ、ハイアングルのショットにしたのか。
絵コンテなど、ストーリーを他人と共有する仕事で役立つ内容となっています。

第2章.ファンタジーキャラクター

キャラクターの個性・性格を、外見的特徴から表現する

正面顔、横顔、表情といった一般的な描き方の解説もしていますが、当書ではさらに踏み込んで、キャラクター造形を意識した人物の描き方も解説しています。
アラブ系やアフリカ系の国籍毎の顔の特徴、格闘家やドワーフ、エルフといった職業別の体の特徴、気温の高い地域に住んでいるキャラクターの衣装、威厳のありそうな人物のひげの描き方など。
一目で人物の特徴や性格が分かるような、キャラクターの描き方を知ることができます。

ダイナミックな画面を作る

ファンタジーといえば戦闘。戦闘といえば、キャラクターが躍動感溢れるポーズで戦ってるシーンを、思い浮かべると思います。
アクションポーズの体の流れ、体のひねりを使った躍動感の出し方、遠近法やハイアングル・ローアングルの特徴を活かした構図が解説されてあり、ダイナミックな画面の作り方を知ることができます。

ファンタジーの世界を描く(書評)6

※図5
体のひねりと誇張についての解説イラストです。体のひねりは躍動感溢れるポーズには重要なので、覚えておきたいところです。

第3章.幻獣

数多くの幻獣を圧倒的ボリュームで

一概に「幻獣」といっても、様々な種類の生き物がいます。当書では、暗闇、海、砂漠、沼地、森、氷雪と、幻獣を性質毎に分類しています。冒頭でご紹介した幻獣以外にも、ヴァンパイア、クラーケン、スフィンクス、サンドウォーカー、ワーム、トロール、ケンタウロス、イエティなどを、90ページに渡って解説しており、ファンタジーに登場する数多くの幻獣の描き方を学ぶことができます。

"非実在"の幻獣に"リアリティ"を持たせるために

動物の骨格を応用した造形法、曲線を使ったドラゴンのポーズの描き方など、描き方テクニックの解説もありますが、当書ではさらに掘り下げて、幻獣の造形を考えています。
神話で有名なミノタウロス、その牛の特性が強調されていった理由。なぜ、ドラゴンの角は後ろ向きなのか。陸生ドラゴンと水生ドラゴンの体の違いとは。
神話、遺伝学、生息地域、捕食方法、性格といった、生物の根底から幻獣のストーリーを考察しているので、リアリティのある幻獣を創るための考え方を知ることができます。

また、様々な幻獣を描く際、独特の皮膚や毛並みなどの質感を表現するのは難しいことだと思います。当書では、画材や描画テクニックを幻獣に応じて使い分けた、制作メイキングやスケッチを公開しています。
氷の精霊の体面は、氷の形状をアルコールマーカー、陰影を色鉛筆、ハイライトをアクリル絵の具で塗って、半透明の質感を表現。デザートドラゴンの細かい皮膚は、ペンとインクを使ったテクニックで描き進めています。
アーティストの制作メイキングやスケッチを通して、リアリティのある幻獣を描くための画材、描画テクニックを知ることができます。

ファンタジーの世界を描く(書評)7

※図6
ウェアウルフの制作メイキングの解説イラスト(一部抜粋)です。頭の毛のテクスチャの作成方法など、幻獣に応じた描画テクニックを紹介しています。

第4章.ファンタジーの景観

構図の意味や自然物の描き方などを、"考え方"から

三点透視図法などのパースの解説にとどまらず、構図の持つ意味合いの解説もしています。
構図の良し悪しは何によって決まるのか。参考例のイラストでは、視線がどのように誘導されるのか。画面に配置した木や塔は、鑑賞者に何を感じさせるのか。
構図の読み取り方を知ることができます。

また、空気遠近法や季節、天候、時間といった変化を利用して、絵の雰囲気を出す方法。空、雲、山、洞窟、木、砂、雪、水、反射といった自然物の描き方も、一通り網羅しています。
例えば、水、反射の項目では、光の当たり具合や気候の違いに応じた水の色の選び方。水面の映り・揺らぎや波の砕け方の法則が、論理的に解説してあります。
自然物を描く際の考え方を、ハイレベルな作例を通して学ぶことができます。

ファンタジーアーティスト-十人十色の景観の描き方

この項目では、様々なファンタジーアーティストの景観イラストを通して、アーティストがどのような過程を経て、作品を作り上げていったのか、学べる内容となっています。
雅びやかな建物や飛行船が特徴的な、未来都市(Winsor McCayの街)の発想はどこから得たのか。地下都市(洞窟)のユニークな制作手段とは。
発想、着想、スケッチ、彩色と、様々なファンタジー景観の制作工程を知ることができます。

ファンタジーの世界を描く(書評)8

※図7
死の都市の、下書きから彩色途中までの解説イラストです。当書の著者の一人で、カードゲーム「マジック:ザ・ギャザリング」のイラストレーターとして有名な、ロブ・アレクサンダー氏の絵です。

ファンタジーの世界を描く 景観・人物・幻獣編(Amazonリンク)

最後に、『ファンタジーの世界を描く 景観・人物・幻獣編』のAmazonリンクをご紹介いたします。

【概要】
書籍名:ファンタジーの世界を描く 景観・人物・幻獣編
刊行予定日:2018年12月25日
著者:Rob Alexander, Finlay Cowan, Kevin Walker
定価:本体4,000円+税
ISBN:978-4-86246-423-1
サイズ:A4版
ページ数:288
発行:株式会社ボーンデジタル

【書籍内容紹介】 あらゆる空想的、魅惑的、幻想的なものを創作する方法が、手に取るようにわかるイラスト実用書です。
プロによるデモンストレーション、アドバイス、ヒントが豊富に盛り込まれ、夢のようなファンタジー世界を創造するのに必要な情報をすべて学べます。

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