クリスタなどのペイントツールには、「グラデーションマップ」の機能が搭載されています。
グラデーションマップを使えば、明暗の上から簡単に配色を変更することができます。
今回は、クリスタのグラデーションマップの機能や使い方を紹介します。
この記事の目次
クリスタのグラデーションマップ機能
グラデーションマップって何？
陰影が描かれている絵の上からグラデーションマップを適用することで、別の配色に置き換えることができます。
クリスタやPhotoshop、アイビスペイントなどのペイントツールで、グラデーションマップの機能が搭載されています。
キャラクターの肌や髪なども、グラデーションマップで着色することが可能です。
グラデーションマップの特徴
- グラデーションマップはツール名ではなく、色調補正の一つ
- 陰影を元に配色を置き換えることができる
- 陰影を塗った後に色をつける「グリザイユ画法」と相性が良い
色調補正からグラデーションマップを使う
グラデーションマップを使う
グラデーションマップをかけたいレイヤーを選択します。
画面上のメニューバーから、[編集]→[色調補正]→[グラデーションマップ]を選びます。
グラデーションマップの調整をする
グラデーションマップの設定をするウィンドウが表示されます。
赤枠の欄内で設定したグラデーションに基づいて色がつきます。
カラーパレットで色を指定したり、グラデーションセットと呼ばれるプリセットから選択したりして、グラデーションの色を調整してみてください。
色調補正レイヤーからグラデーションマップを使う
グラデーションマップを使う
先ほどは、色調補正からグラデーションマップを適用しました。
今度は、色調補正レイヤーからグラデーションマップを使ってみましょう。
色調補正レイヤーを使うと、後から配色を修正・変更をするのが簡単になります。
画面上のメニューバーから、[レイヤー]→[新規色調補正レイヤー]→[グラデーションマップ]を選びます。
先ほどと同じグラデーションマップのウィンドウが表示され、配色を変更できます。
後から配色を変更する
解説図の赤枠の色調補正レイヤーをダブルクリックすると、グラデーションマップのウィンドウが表示され、配色を再設定できます。
色調補正レイヤーを作ると、色調補正レイヤーより下にあるレイヤー全てに、色調補正の影響が出ます。
色調補正レイヤーは、効果を出したいレイヤーにクリッピングしておくのがオススメです。
グラデーションマップ用の素材を使用する
CLIP STUDIO ASSETSでは、様々なグラデーションセットが公開されています。
グラデーションセットをダウンロードして登録することで、グラデーションマップの調整をする際に呼び出すことができます。
グラデーションセットを登録する
CLIP STUDIO ASSETSでダウンロードした素材は、素材パレットに格納されています。
素材パレットが見つからない場合は、メニューバーの[ウィンドウ]→[素材]で、素材パレットを表示しましょう。
グラデーションセットの素材を選択した後、赤枠のボタンを押すことで素材が登録されます。
グラデーションセットを使用する
グラデーションセットの中から、先ほど登録した素材名を選びます。
セット内にあるグラデーションをダブルクリックすることで、配色が適用されます。
グラデーションセットは自分で作成することもできるので、お気に入りのグラデーションができたら登録しておきましょう。
空の色のバリエーションを収録した素材
36種類の空のグラデーションが入っている素材です。
晴天・朝日・夕暮れなど、空の色の移り変わりがきれいに表現されています。
肌塗り用のグラデーションマップ素材
肌色のグラデーションセットです。
グレーでキャラクターの陰影を塗った後に、グラデーションマップで肌色をつけてみてください。
影塗りに使えるグラデーションマップ素材
グレーで塗った陰影を、様々な色合いに変えることができるグラデーションセットです。
パーツごとにレイヤーを分けて、グラデーションマップを使ってみてください。
グラデーションマップに関連した記事
グリザイユ画法を解説した記事
こちらの記事では、グリザイユ画法の塗り方を解説しています。
グリザイユ画法とは、最初に彩度を落としたグレーで明暗を描き込み、後から色を乗せていく塗り方です。
グレーで明暗をつけた後の工程からは、グラデーションマップで色づけすることもできます。
グラデーションを解説した記事
こちらの記事では、クリスタのグラデーションツールについて解説をしています。
グラデーションツールの使い方をお探しの方は参考にしてみてください。
まとめ
クリスタのグラデーションマップについての解説でした。
グラデーションマップは色調補正の一つで、明暗の上から色をつけられる機能です。
グラデーションマップの機能を、色塗りや仕上げに活用してみてください。
