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初心者が知りたいデッサン鉛筆について。選び方から使い方まで

更新日:2018.05.28
鉛筆硬さの解説表

デッサン鉛筆はデッサンをする際に必要な道具で、色々なメーカーからたくさんの種類が販売されています。どのデッサン鉛筆を選べばよいのかわからない初心者のために、おすすめのデッサン鉛筆の選び方と使い方を詳しく紹介します。


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鉛筆はデッサンには欠かせない大事な道具

鉛筆は、デッサンには欠かせない大事な道具です。デッサン鉛筆は色々なメーカーからたくさんの種類が販売されています。
使用する鉛筆の種類によって、質感や風合いが異なるため、デッサン鉛筆の選び方はとても重要です。
また、デッサン用の鉛筆は、文字を書く時とは違った使い方をするため、芯が折れにくいものを選ぶようにしましょう。


描きやすさは人によって違う

鉛筆の描きやすさは人によって違います。自分に合ったものを選ぶために、メーカーの異なる様々な種類の鉛筆を何本か購入して、試しながら、描きやすい鉛筆を見つけていきましょう。1つに絞る必要はないので、自分が描きやすいと思うものを、複数所有してもいいでしょう。


手にとって選ぶこと

鉛筆と手

鉛筆を購入する際には、実際に手にとって選ぶこともポイントです。どれも同じように見える鉛筆ですが、実際に持ってみると自分の手にフィットしているかどうかわかります。自分の手にフィットしていない鉛筆を使用していると、長時間のデッサンでは疲労感を感じやすくなってしまい、集中してデッサンを続けられなくなります。
また、描きたい線が思うように描けないという問題も出てくるので、必ず自分の手にとってフィットしているかどうかを確かめてから購入してください。


鉛筆の硬さによって濃さが変わる

鉛筆硬さ

鉛筆には硬さがあり、その硬さによって描いたときの線の濃さが変わります。鉛筆の端部分に記されているアルファベットと数字が、その鉛筆の硬さを示しています。硬い鉛筆は、薄く描きたい時や、細い均一の線を描きたい時に使用します。柔らかい鉛筆は、濃く描きたい時や、太くて強弱のある線を描きたい時に使用します。
鉛筆の硬さを上手に使い分けることによって、鉛筆デッサンだけでも光沢や陰影、モチーフの質感などを上手く表現できるようになります。


薄い10Hから濃い10Bまで

鉛筆には、一番薄い10Hから、最も濃い10Bまでの全22種類あります。Hはハード(Hard)、Bはブラック(Black)、Fはファーム(FIRM)でしっかりとしたという意味があり、HとHBの中間の硬さです。
Hの前にある数字は、硬さの度合いを表していて、数字が小さくになるにつれて柔らかくなっています。Bの前にある数字は逆に柔らかさの度合いを表しており、数字が小さくになるにつれて硬くなっていきます。Fに数字表記はありません。
鉛筆の記号を硬い順から並べると、10H~H、F、HB、B~10Bとなります。硬すぎる鉛筆は紙を傷める恐れがあり、柔らかすぎる鉛筆は折れやすいので、3H~3B程度の鉛筆を使いましょう。


濃淡の使い分けで表現法が変わる

これらの鉛筆の種類の濃淡を使い分けることによって、様々な表現方法ができます。まず描き初めには芯があまり硬くない2B程度の鉛筆を使用すると、紙を傷めずに描けます。ある程度モチーフの陰影を表現できたら、より色の濃さを出したい部分には4B以上の鉛筆を使用して濃さを足していきます。しかし描き重ねすぎると紙を傷めて、描きにくくなるので注意が必要です。
HBあたりの中硬度の鉛筆は、細かい部分を描いていくときに便利です。最後に明るい部分を描く時に2Hなどの硬度の高い鉛筆を使用します。


初心者は少しずつ増やしてもOK

3Hから3Bの鉛筆があれば、基本的なデッサンは描けます。そのため初心者は、最初は3Hから3Bの鉛筆をまず揃えましょう。特にHBや2Bはデッサンではよく使われるので、他の硬度の鉛筆よりも少し多めに用意しておくと安心です。
ある程度描けるようになって、自分にとって必要な鉛筆の硬さがわかるようになったら、必要な硬さの鉛筆を買い足していきましょう。


デッサン用鉛筆の主なメーカーは3種類

デッサン用鉛筆の種類

デッサン用鉛筆の主なメーカーは下記の3つです。

  • ハイユニ
  • ユニ
  • ステッドラー

ここでは、この3つのメーカーのそれぞれの特徴について解説します。


ハイユニ

ハイユニ鉛筆

『ハイユニ』は、三菱鉛筆が販売するデッサン用の鉛筆です。10Hから10Bまでの全22種類の鉛筆が展開されています。ハイユニの鉛筆は粘度が高いので、柔らかいのに折れにくいのが特徴です。
材料である黒鉛と粘土の粒子が小さくて均一なので、非常になめらかな描き心地で、きれいな黒い線を引くことができます。ハイユニの鉛筆は、デッサン初心者だけでなく上級者にも愛用者が多く、デッサンのスタンダード鉛筆としても知られています


ユニ

ユニ鉛筆

『ユニ』は、ハイユニと同じく三菱鉛筆が販売するデッサン用の鉛筆ですが、ハイユニに比べるとグレードが1ランク下の鉛筆です。硬度は9Hから6Bまでを展開しています。ハイユニよりも手頃な値段で購入できることもあり、デッサンを始めたばかりの人や、コストパフォーマンスを重視する人に愛用者が多いです。


ステッドラー

ステッドラーの鉛筆

ドイツ生まれの『ステッドラー』のデッサン用鉛筆は、製図用鉛筆である『マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆』と、カーボン鉛筆の『マルス ルモグラフ ブラック 描画用高級鉛筆』があります。
マルス ルモグラフ 製図用高級鉛筆は9Hから9Bまでの全20硬度、マルス ルモグラフ ブラック 描画用高級鉛筆は8B・6B・4B・2Bの全4硬度です。
ステッドラーの製図用鉛筆の特徴は、硬めで折れにくいという点です。また、紙への定着が良いので、均一な線を描けると定評があります。石膏デッサンなどのモチーフと相性がよいです。
またカーボン鉛筆は、ガサガサとした独特の描き心地で、一般的な鉛筆では表現できない濃い黒を描けます。カーボン鉛筆は、ただ色が濃く描けるだけでなく濃淡を自由に調節可能なので、綺麗なグラデーションを描くのにも適しています。
また、紙への定着性にも優れているので、紙を汚す心配もありません。


デッサン用鉛筆はカッターを使って削る

デッサン用鉛筆は、通常の鉛筆と違った持ち方・使い方をするため、鉛筆削りを使用せずにカッターを使って削ります。
鉛筆をデッサンに使いやすい形にするために、カッターで上手に削れるようになる必要があります。カッターで上手に鉛筆を削れないと、どんなにいい鉛筆を使用してもうまく描けません。ここでは、鉛筆削りを使わない理由とカッターでの削り方のポイントについて詳しく解説します。


鉛筆削り器が必要ない理由

デッサンでは、鉛筆の芯の先端部分だけでなく芯の横の部分を使って面を描きます。芯の横の部分を使うためには、芯を長く露出させなくてはならないので、カッターを使用して削る必要があります。
鉛筆削り器で削ると、芯を長く露出させることができません。また、デッサン用の柔らかい鉛筆は、鉛筆削り器だと折れやすくて上手く削れないこともあります。そのため鉛筆削り器は必要ありません。


カッターを使った削り方

カッターの削り方

カッターを使って削る方法にはポイントがあります。ポイントを押さえて、慣れてしまえばとても簡単です。カッターを使ったデッサン用鉛筆の削り方の手順は、下記のとおりです。

  1. 左手で鉛筆を持ち、右手でカッターを持ちながら木の部分にカッターの刃をあてる
  2. カッターの刃の反対側を左手親指で押しながら、木の部分を3cmから4cmほど削る
  3. 芯の部分が1cmほど露出したら、芯の先端部分をカッターでとがらせる
  4. 鉛筆を回転させながら、芯の部分を紙にこすりつけて、表面をなめらかにする

柔らかい鉛筆の芯は折れやすいのであまり長くならないようにする必要があります。鉛筆の硬さに合わせて、露出する芯の長さを変えてみましょう。

綺麗に削るコツはカッターの切れ味にあり

綺麗に鉛筆を削るコツは、カッターの切れ味にあります。カッターの刃は、切れ味が鈍くなってきたらこまめに新しい刃と交換しましょう。切れない刃を使って鉛筆を削っていると、上手に削れないだけでなくけがの原因にもつながるので注意が必要です。


デッサンにはデッサン用の持ち方がある

デッサン用の鉛筆の持ち方

デッサン鉛筆には、デッサン用の持ち方である『受け手持ち』『順手持ち』『鉛筆持ち』があります。デッサンでは、広い面・細かい部分・直線・曲線・濃淡など、描く線によって持ち方に変える必要があります。受け手持ちとは、人さし指の上に鉛筆を置いて親指で支える持ち方で、手のひらが横か上を向いています。
順手持ちとは、親指・人さし指・中指の3本で鉛筆をつまむ持ち方で、手のひらは下を向いています。鉛筆持ちは通常の鉛筆の持ち方です。手の形だけでなく、鉛筆を持つ位置によっても、描く線が全く変わってきます。まずは色々な持ち方を試してみましょう。


寝せて持つ

デッサンでは、面を描く時や色の濃淡をつける時などに鉛筆を寝せて持ちます。鉛筆を寝せて持つときは、受け手持ちか順手持ちが適しています。順手持ちの場合は、腕の動きを利用することで、広い範囲を塗りやすくなります。受け手持ちで持つと、加える力加減によって色の濃淡を出しやすくなります。


鉛筆持ち

デッサンで細かい部分を描く際には、鉛筆持ちをします。

鉛筆持ちは、色々あるデッサン用の鉛筆の持ち方の中でも、最も筆圧が強く描けるのが特徴です。強調したい部分・小さな部分などを描きたい場合に最適な持ち方です。

その反面、広い範囲で動かすことに向いていないので、大きな部分を描くのには向いていません。

長めに持つ

柔らかい質感を表現したい時には、鉛筆を長めに持ちます。鉛筆を長めに持つことによって、芯に力が伝わりにくくなり、柔らかい軽めの線を描けるからです。
また、鉛筆を長めに持つと、腕を動かしやすくなるので、腕の動きを利用した長く伸びのある線も描きやすくなります。また、順手持ちのほうが、受け手持ちのほうがよりも力が入るので、大まかな線や柔らかいタッチの線を描く時には、受け手で長めに持ちます。大まかな陰影やしっかりとした形を描きたい時には、順手で長めに持ちます。


短めに持つ

鉛筆を短めに持つことによって、芯に力が伝わりやすくなるので、より力強い線を描けます。陰影をつけたい時や、強くて濃い線を描きたい場合に最適です。細かい部分の色塗りや服や物などの硬い質感を表現したい時にも向いています。受け手で短めに持つと、細かい部分の柔らかいタッチの線を描きやすくなります。順手で短めに持つと、細かい部分の陰影などを力強く描けます。


持ち運びはペンケースに入れると便利

デッサン用の鉛筆を持ち運ぶ際には、ペンケースに入れると便利です。鉛筆と一緒に、練り消しや消しゴム、カッターなどの必要な小物も保管できます。デッサン用の鉛筆は、芯の部分が長く露出しているのでペンケースが汚れたり、芯が折れたりする可能性があるので、キャップなどを付けましょう。


おしゃれで可愛いロールペンケース

デッサン用の鉛筆の持ち運びには、おしゃれで可愛い『ロールペンケース』がおすすめです。
ロールペンケースとは、鉛筆などを入れる小さなポケットが付いていて、くるくると巻いて収納できるペンケースです。鉛筆をしっかりとホールドできるので、持ち運びの際に鉛筆が移動して芯が折れてしまうなどの心配もありません。
また、鉛筆がホールドされていると、ペンケース自体も汚れにくくなるのでおすすめです。デッサン用鉛筆でも有名なステッドラー社からも、上質な牛革素材で作られたおしゃれで可愛いロールペンケースが販売されています。
他にも様々なメーカーやブランドの可愛いロールペンケースがあります。自分のお気に入りのケースを見つけると、デッサンの時間をより楽しく過ごせるでしょう。



100円ショップでも十分対応できる

ペンケースにはあまりお金をかけたくない人は、100円ショップを活用してみましょう。100円ショップの物でも、ペンケースとして十分対応できるものが色々あります。デッサンの鉛筆をたくさん持ち運びたい人や、小物類もまとめて収納しておきたい人には、100円ショップで売られている小物ケースや、工具ケース、粘土ケースなどがよいでしょう。
これらのケースは、プラスチック製なので汚れても洗いやすく、きれいに保てます。また、万が一壊れてしまっても、手軽に新しいものを購入できるという点も魅力です。


初心者におすすめデッサン用鉛筆4選

どの鉛筆を選べばよいのかわからないという人は、セットになっているデッサン用鉛筆を選ぶのも1つの方法です。
ここでは、初心者におすすめのデッサン用鉛筆4選を紹介します。


ハイユニ アートセット HUAS 22本入

『ハイユニ アートセットHUAS 22本入』は、描きやすさに定評があるハイユニの鉛筆10Hから10Bまでの全22種類の鉛筆が全てセットになっています。このセットさえあれば、薄い色・濃い色・柔らかい線・硬い線など色々な線を描けます。また様々な硬さの鉛筆を試すことができますので、これからデッサンを始める人が自分に合った硬さの鉛筆を知るために購入するのもいいでしょう。



ステッドラー カーボン鉛筆 6本セット

『ステッドラー カーボン鉛筆 6本セット』は、カーボン鉛筆8B・6Bが各1本ずつ、4B・2Bが各2本ずつセットになっています。
4種類の硬度のカーボン鉛筆がセットになっているので、濃い線から薄くて繊細な線まで、このセットで描けます。また、折れにくく初心者でも扱いやすいのが特徴です。



ユニ B 1ダース

『ユニ B 1ダース』はデッサンでよく使われる鉛筆の硬度Bのみが12本セットされている商品です。ユニのBは、柔らかな芯でありながらHの硬度を目指して作られているので、折れにくく描きやすい鉛筆です。
初心者でも綺麗な線が描けるので、どの硬さの鉛筆が良いのかわからないという人は、デッサンによく使われる硬さであり、汎用性の高いBの鉛筆をセットで1ダース購入してみてもいいでしょう。



ファーバーカステル 9000番鉛筆アートセット

『ファーバーカステル 9000番鉛筆アートセット』は、デッサンやアートでよく使われる2Hから8Bまでの全12本がセットになっています。ファーバーカステル社独自のSV芯接着方式により、鉛筆内部の芯と木部がしっかりと接着されているため、芯が折れにくいのが特徴です。
しっかりとした硬めの描き心地で、紙への定着性にも優れているので、伸びのよい線が描けます。



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まとめ

デッサン鉛筆はいろいろあり、使いやすさは人それぞれ異なります。初心者であれば3Hから3Bまでの硬度の鉛筆を揃えておきます。自分に適した硬さがわからない人は、初心者におすすめのセットを購入するのもよいでしょう。
また、鉛筆はメーカーによっても違いがあるので、購入する際は実際に手にとって確かめることも重要です。鉛筆の持ち方や鉛筆の削り方をマスターして、自分の描きたい線を自由に描けるように練習してください。

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