イラストを描くときに、キャラクターに思い通りのポーズを取らせることができずに悩んでいる方、意外と多いのではないでしょうか?
そこで、今回は日常的に実践できるポーズの練習方法「ジェスチャードローイング」についてご紹介します。
※この記事で紹介している若杉遼さんのツイートは、ご本人の許可を得て掲載しております。
ポーズに悩むあなたへの処方箋、『ジェスチャードローイング』とは?
皆さんはジェスチャードローイングというポーズの練習方法をご存知でしょうか?30秒〜1分程度の短い時間で、モデルとなる人物を観察して描き上げることです。
しかしそれをどのように描けば良いのか、何の役に立つのか、いまいちイメージが浮かびませんよね。そこで、海外映画スタジオでCGアニメーターとして活躍している若杉遼さんの解説から学んでいきましょう!
まずはジェスチャードローイングについての詳しい解説から見てみましょう。
ジェスチャードローイングのポイントは、人物を細かく描写するのではなく、短時間で大事な要素だけを観察して描き出すことなんですね。
ジェスチャードローイングの練習方法
それでは、ジェスチャードローイングの具体的な練習方法を見てみましょう。
描き方の順序としては、
- ジェースチャードローイングの対象となる人物のポーズを見て感じることを直感で考える
- ポーズのどの要素がそう感じさせたのかを見極める
- その要素を30秒で描き出す
短時間でポーズの特徴を捉えて描くジェスチャードローイングをこなすことでポーズの引き出しを増やすだけでなく、モチーフの流れや動きを感じさせる要素を見抜く観察眼も養えるようですね。
ジェスチャードローイングにオススメのWEBサイトと使用道具について
ジェスチャードローイングをやってみたい!と思っても、時間や場所に恵まれず、なかなか描く機会がないという方もいらっしゃるかと思います。そんな方に向けて、若杉さんオススメのWEBサイトや使用道具についてご紹介します。
こちらの『Line of action』というWEBサイトでは、動物やモデルの性別、ヌードか服を着ているか、1ポーズにかける時間などを自分で設定することができるそうです。場所や時間を選ばずにジェスチャードローイングができるので、気になった方はぜひご覧ください。
続いて、使用道具についてご紹介します。
画材は鉛筆ではなくペンが良いそうです!やり直すことができないからこそ、自分の判断の是非がわかるんですね。
まとめ
ポーズの特徴を一瞬で捉えて描き出すジェスチャードローイングは、練習を重ねれば重ねるほどその引き出しも増え、観察眼も養うことができます。つまり、アイデアが増えるだけでなく、こんなイメージのポーズが描きたい!と思ったときに、思い通りのポーズを描くための線の流れや動きが描けるようになるのです。
ポーズを短時間で効果的に練習することができるので、ぜひお試しください!
最後に、若杉さんはTwitterで定期的にアニメーター向けのメモを投稿されています。それらをまとめたモーメントがございますので、この記事で興味を持った方はぜひそちらもチェックしてください!
若杉遼さんの『ジェスチャードローイングのススメ』ツイート
若杉遼さんの「CGアニメーター向け すぐにつかえるメモ集!」